大手メーカーの男性が”うち、ブラック企業だ”と思った瞬間「昭和何十年だ!と言いたくなる糞ソフト」「月80時間残業は当たり前」
入社するまでブラック企業だと気づかなかった、という人は少なくない。どのような瞬間に、「この職場、ブラックだ」と判断するのだろう。キャリコネニュース読者からは、
「勤務時間が14時間超えなのに、休憩15分。食事というか、ただのカロリー摂取を屋外の非常階段で済まし、勤務に戻る日々だった」(30代女性、管理・事務職)
「ガス関連会社なのに、社内での喫煙がOKだった。『本当に現代の会社か?』というようなところ」(30代男性、技術職)
といった声が寄せられた。中には、
「入社3か月で九州から大阪転勤。未経験なのに研修もなく、客先へ放り出される。残業代もなし」(20代女性、技術職)
という新人なのに酷な扱いをされた時に感じたという人もいた。ある20代男性もその経験があるという。新卒で総合電機メーカーに就職したが、入社当初は研修中の残業もなく「退屈な日々が続いていた」という。
しかし、先輩社員が退職したことで状況は一変。人手不足により、男性をはじめとする新人の業務が大幅に増えた。
「マニュアルは、一子相伝の口頭説明のみで受け継がれている」
男性が任せられた仕事は、製品開発の予算管理や、投資計画の精査、役所の対応など多岐に渡る。知識のない新人では処理できない量で、「毎月の残業は80時間超えが当たり前」だった。
「同じ部署の先輩社員は月に150時間以上の残業でした。40代以上の社員からは、『昔はこれくらい普通。ここを10年我慢することが大事』と言われました」
それまで男性は”大手メーカーはホワイト”というイメージを持っていたが、入社1年も経たずに崩れた。また、「誰もが知る総合電機メーカー」にもかかわらず、資料作りはエクセルと自社ソフトを使用しており、正規のマニュアルもなかったと綴る。
「マニュアルは、一子相伝の口頭説明のみで受け継がれている状況。自社ソフトもエクセルにダウンロードできず、必要な単語を検索しその値をコピー。そこからエクセルに貼り付け、文字列を整えて実数化して余分な行を消す」
男性は「ここは昭和何十年だ!と言いたくなる糞ソフトでした」と記している。その状況に耐えきれず、会社を退職した。ところが、元職場の悪い噂は退職後も耳に入ってきたという。
「台風で社宅から会社までの道路が冠水状態で、社員らは『てっきり自宅待機』と思っていたそうです。しかし総務は、『長靴を履けば大丈夫だから出社せよ』と指示。さらに、『社内が汚くなるから濡れた足で入ることは禁止』『別途の着替えを用意するように』と通告してきたそうです」
男性は、「早くつぶれてほしいものです」と元職場に対する心境を綴った。
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