忘年会ラッシュもそろそろ落ち着き、ようやく家でゆっくり晩酌ができるとワクワクしている酒好きもいるだろう。しかし年末年始は出費がつきもの。だからなるべく安くで効率よく酔えて、おいしいものを楽しみたい。できれば近場で手に入るものがいい。
その要件をパーフェクトに満たすのが”コンビニワイン”ではないだろうか。筆者のライフワークであるコンビニパトロール中に、300円、高くてもワンコイン以下でボトルワインが販売されていることに気づいた。
今回はローソン・ファミリーマート・セブンイレブンのコンビニ3社で販売している、最も安い赤ワイン・白ワインを飲み比べてみた。あなたの今後の飲酒ライフに役立てていただけると幸いだ。
セブンイレブン、1本303円なのにボトルが瓶なのヤバい
今回はコンビニ3社を1店舗ずつ回って、そのとき店においてあった最も安い赤白ワインを計6本購入した。ローソンの最安は、赤ワインはサントリー「DELICA vita」(720ml/税込387円)、白ワインではメルシャン「おいしい酸化防止剤無添加ワイン」(720ml/税込476円)。
ファミリーマートは赤白ともに、メルシャン「フェスティバル」(各720ml/税込405円)、セブンイレブンは赤白ともに、セブンプレミアム「アンデスキーパー」(各500ml/税込303円)となった。
ファミマのメルシャンは”ファミマ限定”となっているが、自社商品(PB)はセブンだけ。ローソン・ファミマで購入したワインはペットボトル容器のもので、普通のスーパーでも目にすることがある。セブンは500mlと少ないものの、ボトルが瓶だ。なんだか嬉しい(750mlも税込415円で販売していた)。
どれも1本500円以下で購入できた。なんなら筆者はキャッシュレス決済で2%引きされるので、セブンに至っては赤白2本買って595円だった。今回、計6本買って2252円。なお筆者の愛飲&常備ワインは1本500円程度のアルパカだ。重めのやつなら大体好き。
白ワインは”本格派”か”じゃぶじゃぶ系”かで好みが分かれそう
まず、白ワイン3本を飲み比べてみた。一番クセがないのはファミマで購入した「フェスティバル」。甘めで酸味がほどよく飲みやすい。じゃぶじゃぶ飲んでしまう系のワインなので、ホームパーティーの際に重宝しそうだ。
ローソンの「おいしい酸化防止剤無添加ワイン」も甘めで、フェスティバルよりぶどうの濃さを感じる。いいぶどうジュースを飲んでいる感じ。冷蔵庫でキンキンに冷やして風呂上がりに飲みたい。
最も驚いたのがセブン「アンデスキーパー ソーヴィニヨン・ブラン」。フェスティバルと無添加ワインは飲みやすさを全面に押し出したものだったが、セブンは違う。辛口ですっきりしていて、語弊を恐れずに言うと「ワインだ……!」となった。
食中酒にしても食べ物を邪魔しないし、晩酌をするなら絶対これ。え、これが300円で買えるの? しかも瓶だぜ……? と価格崩壊という文字が脳裏に浮かんだ。さすがセブンプレミアム。
セブンプレミアムは赤も安定の味わい ローソン・ファミマは赤玉系
この調子でいくとセブンは赤もヤバいのではないだろうか。「アンデスキーパー カベルネ・ソーヴィニヨン」を飲んでいると、ミディアムボディとはあるもののしっかり濃くて辛口だった。普段好んで飲んでいるものとの違いはない。ワインだ……。
一方、ローソンの「DELICA vita」とファミマの「フェスティバル」は白ワイン同様、甘めでじゃぶじゃぶ飲める感じ。
両者とも甘いポートワインの「赤玉スイートワイン」系の味わいだ。フェスティバルの方が甘く、vitaは少しスッキリしている。
こうして各社赤白を飲んでみると、基本セブンはどっしりしていて重めのワイン好きにオススメ。甘いのが好きな人はメルシャンのものだと間違いがなさそう。またどれもコルク栓ではなくキャップなので保存しやすいのが嬉しい。
前述の通り、筆者は「とりあえず渋くてガツンとくるやつが好き!」という感じなので、セブンのワインが好みだった。もう750mlで買いました。ただ友達と自宅でだらだら飲むならメルシャンやvitaを選ぶのだと思う。
なお「このワイン、苦手……」となった場合は、赤ワインだとコーラと割ってカリモーチョ、白ワインだとジンジャーエールで割ってオペレーターにするといい。また赤ワインとオレンジジュースを3対1で割ってシナモンパウダー(お好みで砂糖)を入れて暖めると簡易グリューワインになる。ぜひ格安ワインに挑戦していただきたい。