リクルートマーケティングパートナーズは1月15日、「恋愛・結婚調査2019」の結果を発表した。調査は昨年9月にネット上で実施し、20~49歳の未婚男女2400人から回答を得た。
回答者のうち「恋人がいない」(67.9%)と答えた人は7割近くにのぼった。男女別では男性で73.2%、女性で61.1%が当てはまる。
恋人がいない理由2位に「異性と出会う場所がわからない」
さらに、恋人がいない人の割合を年代別にみると、男性で20代(68.3%)、30代(75.1%)、40代(80.8%)、女性でも20代(52.8%)、30代(66.5%)、40代(77.7%)と、いずれも年齢が上がるについて割合が高くなることが分かった。
また、男性の20代では、最多の4割が「異性と付き合ったことがない」(39.5%)と答えた。
このうち、恋人がいない男女のうち6割近くが「恋人が欲しい」(56.2%)と回答。「どちらともいえない」(23.1%)という人も2割を超えた。
「恋人が欲しい」と答えた人を性年代別にみると、男性の20代(57.3%)、30代(52.2%)、40代(49.6%)、女性の20代(70.5%)、30代(57.2%)、40代(41.4%)と若年層ほど恋愛に意欲的な結果が明らかに。女性では、特にその傾向が顕著だった。
恋人がいない理由については、最多の「出会いがない」と過半数が回答。次いで「異性と出会う場所がわからない」(35.7%)、「異性に対する魅力に自信がない」(32.5%)、「コミュニケーション能力に問題がある」(28.5%)、「どのように声をかけてよいのかわからない」(27.1%)などが続いた。
「結婚できない」と思う理由1位「出会いがない」、2位「コミュ力に問題」
「自らが良いと感じられる出会い方」について、恋人の有無別に聞いたところ、トップ3はいずれも「職縁」(有:81.9%、無:77.3%)、「学校・サークル」(同73.7%、67.3%)、「地縁・血縁・お見合い」(同53.7%、52.6%)だった。
一方、回答差を注目すると、最大の差が開いた「友人の紹介(合コンを含む)」(同53%、45.9%)を理想と考える”恋人あり”が多い一方、恋人がいない人では、最も差の縮まった「地縁・血縁・お見合い」など、一見「古臭い」と毛嫌いされがちな恋愛システムにも希望を見出す人が多かった。
また、恋人の有無別に「友人の数」を聞いたところ、「同姓の友人」(有:14.8人、無:9人)で1.6倍、「異性の友人」(同5.9人、3.3人)で1.8倍、「ネット上のみでつながっている友人」(同36.2人、19.4人)で1.9倍もの差が開くことが分かった。
特に「ここ1年以内に接点を持った異性の数」(同12.2人、6.1人)では、2倍以上の差が開き、恋人がいる人には同姓、異性を問わず、そもそもの接点量が多いことが見てとれる。
結婚意向のある回答者のうち「将来結婚できると思う」(53.6%)と答える人は約半数にとどまった。男女別では、男性で52.6%、女性で54.7%と女性でやや高かった。
「結婚できない」と思う理由については、1位が「出会いがない」(58.2%)。このほか、トップ5には「コミュニケーション能力に問題がある」(44.9%)、「容姿が劣っている」(36.3%)、「性格に問題がある」(35.1%)、「経済的に問題がある」(33%)などが寄せられた。
中には「理想の異性がいないから」(23.9%)、「結婚相手への理想が高いから」(17.9%)などと理想の高さが邪魔しているケースや、独身でいることを「一人の方が気楽だから」(25.5%)などとポジティブに捉えている声もみられた。