山下達郎、ラジオ番組でネオクラ系メタル流してリスナー騒然 インペリテリを「いいアルバム。上手いんですね、この人」と評価 | キャリコネニュース
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山下達郎、ラジオ番組でネオクラ系メタル流してリスナー騒然 インペリテリを「いいアルバム。上手いんですね、この人」と評価

画像はキャプチャ

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シンガー・ソングライターの山下達郎さんが自身のラジオ番組でヘヴィメタルバンドの曲をかけ、ネット上が騒然とする事態になっている。

達郎さんは1月19日放送の「山下達郎のサンデー・ソングブック」(Tokyo FM)で、子年にちなんだ曲をセレクトして紹介。ジャズやAORが中心だったが、番組中盤でインペリテリの『Rat Race』を取り上げた。

インペリテリは、1980年代にデビューしたヘヴィメタルバンド。リッチー・ブラックモアやイングウェイ・マルムスティーンから影響を受けたネオクラシカルメタルに分類される。米国人ギタリストのクリス・インペリテリが見せる高速かつ正確無比の速弾きが有名で、当時そのピッキングは「世界最速」とも言われていた。

クリス・インペリテリを「速弾きギターの鬼でございます」と紹介

達郎さんはクリス・インペリテリを「速弾きギターの鬼でございます」と笑いながら紹介。続いて『Rat Race』の一部(和訳)を独特のおっとりとした声で読み上げた。

「生存競争につかまって 悪魔のゲームをプレイしている 追い越し車線の車のような生活をし炎を燃やしている 今こそ変える時だ 俺の人生を」

Rat Raceは”出世レースに忙しく、人生を楽しむ余裕が持てない人”を回し車の中で意味なく走り続けるネズミに例えて揶揄した英語表現。達郎さんは歌詞について「問題意識にあふれた勢いであります」とコメントしている。

ミドルテンポの『Rat Race』が1番盛り上がる終盤のギターソロでは、高速のスイープピッキングとタッピングを組み合わせた超絶技巧テクニックの応酬が繰り広げられる。4分強の曲をフルで流し終えると、達郎さんはゆっくりと話し始め、同曲が収録されたアルバム『スクリーミングシンフォニー』(1996年)の印象を語った。

「あの、嫌いじゃないんです、このアルバム。いいアルバムです、これね」
「上手いんですね、この人。フィンガリング(指使い)の正確さっていうんですかね。すごいですね」
「ディープ・パープルの進化系って感じがしますね。番組が違う、すみません(笑)」

メタルというと、一般的な人気どころはメタリカやアイアンメイデンら。インペリテリは1980~90年代にギターキッズに人気を博したが、一般のメタルファンからすると若干マニアックなバンドだろう。音楽マニアの達郎さんが本当に幅広いジャンルを抑えていることがわかる。

この番組でメタルやハードロックの曲を選ぶことは珍しい。今回の選曲は、達郎さん本人的にもかなり浮いていたようで、笑いまじりで楽曲紹介をしていた。だが、達郎さんは3年前の1月にも酉年にちなんで、同アルバムから超絶技巧のギターテクニックが光るインスト曲『17th Century Chicken Pickin’』をかけている。本当にお気に入りのようだ。

「山下達郎がインペリテリって想像するだけで面白い」

ラジオの放送を受け、ツイッター上では

「山下達郎がインペリテリをラジオで紹介するって絵面を想像するだけで面白いじゃん」
「メタル好きというのは知ってたけどインペリテリてw」
「山下達郎がメタルを聴くということよりも、数あるメタルの中でインペリテリが達郎的にツボにハマったということが重要だと思う」

とまさかのチョイスに驚く声が後を絶たなかった。また、番組内では、昨年の紅白歌合戦に登場した「AI美空ひばり」を「冒とく」と発言。報道各社のニュースがこの話題に集中すると

「むしろ番組で達郎がインペリテリのRat Raceかけたほうが大ニュース」

と指摘する声もあった。

YouTube上では『Rat Race』の動画に「今ラジオで流れていてカッケーと思って飛んできた!」というコメントも。思わぬ形で、達郎さんがインペリテリの”布教”に関わる形となったようだ。

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