“人手不足倒産”が過去最高に達している。そんな中、キャリコネニュース読者からも、働いていた会社が倒産した経験があるという声が寄せられている。昨年倒産したばかりの会社に勤務していた男性は、
「求人票には年間休日105日、実際には90日未満でした。有給休暇は一応付与されて申請も出しましたがきっちり欠勤扱いになって給料が引かれていました。社会保険全額負担、通勤費、ボーナス、昇給もありませんでした」(技術職)
と綴る。かなりの待遇の悪さだが、倒産したときに社長から「別会社で業務を継続するから来てほしい」と誘われたという。男性は「社長への信頼感ゼロだったので断りました」という。
「夜中の3時まで働き、9時に出社。仕事ができる人はやめていった」
管理・事務職の70代男性は、会社の役員を務めていた会社で「会社の悪口を言ったら、呼び出されて即日解雇」されたという。しかし、会社は8か月後に倒産。役員である男性が一人抜けたことが関係しているのか否かは謎だ。
40代女性は、過去に勤務していた職場の様子をこう綴る。
「残業代出ない、土日祝は休みのはずがデザイナーのお局様の一言でなくなる。出荷に間に合わせるため夜中の3時まで働き翌日9時には出社。仕事ができる人はやめていき、昨年倒産しました。粉飾決算もしていたみたいです」(管理・事務職)
今の日本では、どの業界も人手不足だ。しかしブラック企業の場合、悪条件で社員をこき使う企業体質こそが人手不足の根本的な原因ではないだろうか。
「成果報酬としてボーナスが支払われる」
40代の女性は、募集内容と明らかに違う会社に入社したことがある。
「ボーナスは支給されるが成功報酬のこと。車がないと通えない立地なので車通勤OKのはずが駐車場に空き無し。勤務開始は9時だが遅くても8時には出勤して朝礼という名の社長の説教を聞かされた」
4日で辞めた会社は、2年後にはなくなっていたという。
ITエンジニアの40代男性は「土日出勤残業当たり前、残業手当も休日手当もなし。寝袋持参でピーク時は帰宅できるのが週2~3回」に勤務していた。さすがに体を壊して辞めたというが、その後、
「リーマンショックの時に倒産した。やっと消えた、とせいせいした」
と綴っている。
※キャリコネニュースでは引き続き「ブラック企業経験談」や「働かない中高年への不満」に関するアンケートを募集しています。