エアトリは2月20日、eスポーツに関する調査結果を発表した。調査は今年2月にネット上で実施し、20代以上の784人から回答を得た。
eスポーツの認知度は高く、最も高かったのは30代以下で90.3%、最も低かったのは70代以上だが認知度は80%にのぼる。一方、eスポーツへの興味を聞くと「興味はない」が81.4%にのぼった。「試合に参加してみたい」は2.3%、「観戦してみたい」は16.3%に留まった。
「参加者の国籍、言語、文化を超越したバトルを見るのは楽しいしワクワクする」
eスポーツについて、試合の参加・観戦経験があるという人からは、
「従来のスポーツとは異なる層が活躍できる」(30代男性)
「国の旗を背負って激突する様は、スポーツの国際大会と何も変わりません」(40代女性)
「参加者の国籍、言語、文化を超越したバトルを見るのは楽しいしワクワクする」(60代女性)
といった声を寄せられている。
一方、全員にゲームをスポーツの一種として捉えることについて聞くと、「違和感がある」と回答した人の合計は30代で約8割、40代以上で約9割にのぼる。
五輪種目への採用「平和に寄与できるなら、どんどんやればよい」
eスポーツがオリンピック・パラリンピックの種目になることについては、全世代で反対が賛成を大きく上回った。反対派は30代では46.2%だったが、60代では61.5%と半数を超えた。
具体的には、「どこがスポーツ?」(50代男性)、「スポーツは体力を使うもので、努力や継続が必要で伝統があるものです」(40代女性)といった声が寄せられている。
また「eスポーツが『スポーツ』ならば、囲碁将棋やチェス、ポーカーなどのカードゲームなども『スポーツ』なのでは?」(50代・男性)という人もいる。
賛成派は、30代以下では25.0%いたが、70代以上では6.1%しかいなかった。賛成の理由としては、以下の声があがった。
「もしかしたら年齢や障害、ジェンダーを越えられるのではないかと考えている」(50代女性)
「オリンピックはあくまでも平和の祭典、スポーツの祭典ではない。eスポーツが平和に寄与できるなら、どんどんやればよい」(30代男性)
「人には持って生まれた能力がある。これまでスポーツは身体能力の長けた人のみのものであったが、身体能力の低い人でも、eスポーツとして参加できるのはいいことだと思う」(50代男性)
自身の子どもがeスポーツの選手になりたいと言ったら、「どちらでもない」(50.0%)を除くと、「嫌だ」(44.7%)が「嬉しい」(5.3%)を大きく上回った。否定的な人からは、
「健康面で良くないため」(40代男性)
「生涯の保証があるかわからない」(50代女性)
「生産的な仕事で、社会に貢献して欲しい」(50代男性)
といった声が寄せられた。一方、嬉しいと回答した人からは「子どもが目標を持つことができるなら、それは喜ばしいことなので」(30代男性)、「何でもプロ選手になればいい」(60代男性)という声があがっている。