消費者庁は新型コロナウイルスの予防をうたう商品について「その性状特性が必ずしも明らかではなく、かつ、民間施設における試験等の実施も不可能な現状」とし、

「現段階においては客観性及び合理性を欠くものであると考えられる」
「景品表示法（優良誤認表示）と健康増進法（食品の虚偽・誇大表示）の規定に違反する恐れが高い」

としている。現時点で、健康食品、マイナスイオン発生器、空間除菌剤等の商品が新型コロナウイルスに効果があるという根拠はないとし、「手洗いなど、正しい予防を心掛けましょう」と呼びかけた。

改善要請を行った商品はカプセル、錠剤、粉末などのいわゆる健康食品の23事業者40商品と、マイナスイオン発生器やイオン空気清浄機の4事業者3商品、空間除菌剤の3事業者3商品。

健康食品では

「ビタミンCはコロナウイルスから体を守る」
「あおさ、新型コロナ対策」
「新型コロナウイルス対策！天然藁納豆にウイルスは勝てない！納豆に含まれるペプチドは肺炎の起因菌の膜を破壊します！」

などと表示されていた。

このほか空気清浄機では「新型コロナウイルスにも有効」「新型コロナウイルスはマイナスイオンで死滅します！」、空間除去剤は「首にかけるだけの除菌ブロッカー」「インフルエンザ・新型コロナウイルス・風邪などの予防に」といった効果が謳われていた。