従業員は定額使い放題?ブラック企業の実態「死ぬほど働いても手取り9万円」「休職なんかさせねえぞ」 | キャリコネニュース
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従業員は定額使い放題?ブラック企業の実態「死ぬほど働いても手取り9万円」「休職なんかさせねえぞ」

理不尽な理由から初任給が減額された新人の口コミも

理不尽な理由から初任給が減額された新人の口コミも

ブラック企業の理不尽な対応に、呆然と立ち尽くしたことがある人は多いはずだ。営業職の20代男性キャリコネニュース読者からは、

「新卒で入社した会社。初任給は額面で19万円と聞いていたが、なぜか15万円しかなかった」

といった声が寄せられている。理由を聞くと、「4人の新卒の内、一人が10分ほど遅刻。そのペナルティとして連帯責任で4人全員が総合職から一般職扱いへと変更された」というのだ。結局、遅刻をした新人は罪悪感から心を病んで退職した。(文:鹿賀大資)

「昇給は毎年500円、基本給は10年目で18万5000円」

美容師の40代女性も辛い新人時代を経験した一人だ。新人当初は朝練と夜練があり、朝8時には出社し、終電に間に合わない時間まで働く日々だった。職場の近くにあったネットカフェで寝泊まりを繰り返していたという。

「デビューが遅いと仕事がもらえず、店内の美化業務を一日中やらされていた。練習を休むと『そんな社員はいらない』と言われたことも。入社時の社員研修費は給料から天引きされ、手取りは死ぬほど働いても定期代を含む9万円。それが数か月も続いた」

さらに定期のコピーを会社に提出しないと、なけなしの交通費でさえ支給されなかったという。それにとどまらず、有休を使う際は社員全員に事情を説明し朝礼で謝罪、有休後も高級菓子を差し入れて再び謝罪しなければならなかった。それだけでなく、

「社内検定は自分の休みを使って本社に出勤し、2科目で1万2000円を払って受験させられていた。しかも筆記は100点でも、実技は講師の好みで合否が決まる。不合格の場合は合格するまで受験を強制」

という。女性は「10年働いて基本給は18万円。昇給は毎年500円、基本給は10年目で18万5000円」だという。新人時代から10年経っても、当時の苦労は報われていないようだ。

診断書を提出すると「こんなもん出しやがって、会社なめてんのか」

事務・管理職の30代女性は、上司への不満を綴る。その会社では、顧客のお釣り用として3万円分の小銭が用意されているという。ところが、

「部長は財布の現金を細かくするために、何度も両替に来ます。それが面倒で、同じ経理の年上の先輩に愚痴りました。先輩は部長に苦言を呈してくれましたが、部長は相当腹を立てたようで『調子に乗ってんじゃねーよ!』と言われてしまいました」

女性は「この会社は銀行もコンビニも不自由しない場所にあるのに」と呆れている。

営業職の20代男性は、前職のパワハラ上司が原因で退職した時について綴る。その発端とは過酷な営業ノルマにより適応障害を発症したことだった。それでも男性は低姿勢な態度で上司に相談したという。

「『お話したいことがあるので、本日お時間いただけますか』と話したところ、『ここでいい』と言われました。しかし診断書を渡すなり、他の社員がいる前で『こんなもん出しやがって、会社なめてんのか』と大声で叱責されました」

その上「休職なんかさせねえぞ、辞めんのかどうすんだ」と詰め寄られ、自主退職を促された。男性は「相談した2時間後には荷物をまとめ、その日に会社を退職しました」という。

※キャリコネニュースでは引き続き「会社を辞めようと思った瞬間」「【新型コロナ】国に期待する支援策は?」に関するアンケートを募集しています。

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