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キユーピーがオフィス改革で過去最高の売上・利益 「意思疎通がすごくスピーディーになった」

本社として改築された「仙川キユーポート」

本社として改築された「仙川キユーポート」

2015年3月20日放送のワールドビジネスサテライトでは、働く人の士気を高め、業績に向上を図るために「オフィス環境を改善しよう」とする会社の動きを紹介していた。

埼玉県の中古車販売会社グローバンネットは景気が上向く中、オフィスを社員が働きやすい環境への改装を決めた。費用は700万円。従来の職場では社員のモチベーションが下がり、業績にも影響するとの危機感からだ。

仙川のマヨネーズ工場を本社に改装

オフィス専門家「WALL」の白木航社長は、「ヒト・モノ・カネ・情報」に続く5つ目の経営資源に「オフィス環境」があると語った。

「(オフィスを)良い環境にすることによって、コミュニケーションが活性化される。いい企画が生まれ、いい採用ができ、いい人材が辞めない。すべていい状況に持っていける」

改装が業績に効果をもたらしたとされているのが、2年前に社屋を改装したキユーピーだ。東京・調布のマヨネーズ工場を本社として改築し、「仙川キユーポート」と命名した。

巨大な六角形の建物に、17のグループ会社を集結させて1400人が働いている。多くの部門が同じフロアにあり、部署同士の交流がしやすいように配置されている。

内田洋行知的生産性研究所が実施した「オフィスの課題」という調査でも、ビジネスマン4000人の94%が「コミュニケーションコーナーがない」ことを問題に挙げている。

キユーピーでは、中央部分に掘りごたつ式の会議室を配し、オフィスエリアの隙間に「aima(あいま)」と呼ばれるリラックススペースや、通路にも座りながら打ち合わせができる場所、キッチンスペースを設けた。

新商品の開発期間が6か月に半減

加工食品チームと商品開発チームは、これまで別々の場所で働いていたが、改装によって試作品作りや打ち合わせをしやすくなり、新商品の開発期間が約6か月に半減した。オフィス改革の翌年の2014年には、キユーピーは売上高・営業利益ともに過去最高になった。

「すぐ見て欲しい時にも、すぐに声をかけて集まることができます」(キユーピー商品開発研究所の岩波さん)
「意思疎通が、すごくスピーディーになっていると思います」(加工食品部の林さん)

NECネッツエスアイは、こうしたオフィス改装の動きを商機と捉え、離れたオフィスと自然な会話ができる「スムーススペース」というシステムを開発した。

プロジェクションマッピングの技術を使い、室内の壁に遠隔地の社員の姿が立体的に映し出されるもので、工事費などを含めて1セット500万円前後。常時接続しておくことで、別の場所にいるスタッフがすぐ近くで働いているような状況を作り出す。

働き方や仕事内容に合わせてオフィスを変える発想

この技術は、広い場所がとれずにバラバラになっているオフィスをつないだり、グローバル展開する海外拠点とやりとりしたりするときにも利用できると想定されている。

同社の菊池惣さんは「テレビ会議とは違うレベルのコミュニケーションを実現できる」として、次のように断言した。

「働き方や仕事内容に合わせて、オフィスをどんどん変えていく。その流れは今後も必ず続くし、そうならないと日本の企業は成長できないんじゃないかと思います」

オフィス環境を改善し働きやすくすることは、いまや企業の成長に欠かせない事のようだ。社員を大切にすることが業績アップにつながることを、業務改善に関わる方々に改めて意識してもらいたいと感じた。(ライター:okei)

あわせて読みたい:花粉症の人は「沖縄で働いていいよ!」という会社

 

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