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緊急事態宣言でも出勤続ける警備員たち「毎日生きた心地がしない」「テレワークが叶わない職種」

「会社は何の保証もしてくれません」と憤る声

「会社は何の保証もしてくれません」と憤る声

医療従事者をはじめ、緊急事態宣言が発令中の今でも出社しなければならない人は多い。警備業もそのうちの一つだと言えるだろう。キャリコネニュース読者からも

「警備業界も感染リスクを持ちながら働いている人がいることを知ってもらいたい」

という声が寄せられている。今回は、警備業界で働く人たちに焦点を当てて紹介していく。(文:林加奈)

「感染リスクはあるが仕事があることは幸い」という60代男性

交通誘導警備員の仕事をしている神奈川県の60代男性は「現場がある限り出勤しなければなりませんが、会社は何の保証もしてくれません」と憤る。

「誘導の妨げになるのでマスクはしていません。今のところ感染の兆候はありませんが、私はミニクラスターでしょうか?コロナで死んだら労災認定されるのでしょうか?それでも働かなければなりません」

また、都内で小学校の警備員をしている契約社員の60代男性も出勤を続けている。

「学校は休校中ですが、学童があるので勤務シフトは通常通りです。仕事を失ったり削減されたりした人が多い中、影響なく仕事があることが幸いです。通勤などで感染のリスクもありますが…」

確かに多くの人が職を失ったり、収入が減ったりしている中で収入に影響がない点はメリットとも言えるかもしれない。ただ、やはり外出を自粛している人より感染リスクが高くなる、といった複雑な心境が読み取れる。

「マスクなしで平然とくしゃみや咳」

契約社員の40代女性は、官公庁の警備員をしている。「基本的に対面業務であるため、各自マスク必須。飛沫防止対策としてビニールののれんをしているが、正直毎日が怖い」という。

「マスクなしで平然とくしゃみや咳をしながら顔を近づけて話してくる場合も多い。もしここで今感染したら…職場にも家族にも迷惑が掛かってしまうと思い、毎日生きた心地がしない」

女性が担当する持ち場には高齢者も多く、自らが感染させてしまうリスクも大きい。さらに、夫婦共働きで2人とも公共交通機関を利用しているので、知らず知らずのうちにお互いが移し合う可能性も出てくる。

「まめにうがい手洗い、除菌、消毒などを心がけているが、テレワークが叶わない職種のため、週5勤務は休めない。せめて1日おきであれば…と仲間内でも話している」

現場の安全を守る警備の仕事をテレワークに置き換えることは考えにくい。だが、警備はほんの一端に過ぎない。感染リスクに不安を感じながらも、私たちの生活を支えてくれている人たちは多いのが現状だ。

※キャリコネニュースでは引き続き【新型コロナ】緊急事態宣言でも出社しなくてはいけない人「新型コロナで退職を決意した人」に関するアンケートを募集しています。

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