無印良品セットストアで「コオロギせんべい」の売れ行きが好調だ。5月に先行販売の受付を開始。6月4日現在、品切れとなっており、再入荷待ちだ。
商品は食用コオロギの粉末を入れたせんべいだ。一見エビせんべいに見え、パッケージにも「エビのような香ばしい風味が特長です」と記載されている。筆者は受付開始と同時に申し込み、自宅には6月4日に届いた。
エビせんべいだと言われたら気づかないかもしれない
コオロギせんべいは薄く、ブルボン「プチ」のエビ味のような見た目をしている。ただ、やはり練り込まれているのがコオロギなので、茶色や黒の粉末が目にはいる。”自然派”っぽい印象だ。
袋を開けた時の匂いは少し草っぽい感じがするが、食べてみるとエビせんべいそのもの。軽い口当たりで、みりんのような甘さは感じられないが、エビみたいな味がする。これがきっとコオロギなのだろう。
味は塩気が効いていてほんのり醤油を感じる。ごく僅かに苦味や草っぽさは感じるが、旨味がそれを上回る。全くコオロギっぽさはなく、エビせんべいだと言われても疑わないだろう。スナックとして美味しいし、酒もすすみそうだ。なおコオロギは甲殻類と似た成分が含まれているので、アレルギーの人は控えるべきだろう。
コオロギせんべいによって昆虫食のハードルが下がる?
今後、人口増加により食糧危機が来ると予測されている。解決策として注目されているのが昆虫食だ。
特にコオロギは100グラムあたりのタンパク質量は60グラムで、牛(21.2グラム)や豚(22.1グラム)、鶏(23.3グラム)の約3倍だ。そう考えるとコスパのいい食料だ。
しかし、虫に抵抗がある人もいる。個人的にはむしろそんな人にこそコオロギせんべいを食べてほしい。普通に美味しいので、昆虫食のハードルを下げることができそうだ。ちなみに1袋66グラムで税込み190円。現在、ネットショップのみの販売なので別途送料がかかる。早く店頭に並べて欲しい。