【首都圏版】もう都心に住む必要なし!? テレワークが中心になったら住むべき街5選
新型コロナウイルスがきっかけでテレワークを標準化する企業が増えている。”新常態”を見据え、今後は在宅勤務が標準となる可能性も大いにある。そうなると都心在勤者の住居探し事情も変わってくるだろう。
テレワークが中心となると、家探しにおいて”職場への通いやすさ”は重視されなくなる。では実際、「都心から離れた住みやすい街」はどこなのだろう。
都心から離れるほど家賃は安くなるため、郊外に住むほど家計には優しくなる。その点も重要だが、恋愛コンサルタントで鉄道事情にも詳しい鈴木リュウさんは、テレワーク時代に住居を探す際にチェックすべきこととして以下の4点を挙げる。
・いざというときに都心のオフィスに出やすいか
・ノマドワークが行えるカフェなど飲食店が充実しているか
・コロナの感染リスクが低く、”密”を避けられるか
・可能なら趣味を楽しむこともできるか
これらを踏まえ、東京・千葉・埼玉・神奈川の1都3県でおすすめな街5選を紹介してもらった。
【千葉県】袖ヶ浦駅 利便性バツグンの上”千葉フォルニア”でQOL爆上げ
まずおすすめなのが千葉県の「袖ヶ浦駅」(JR東日本内房線)だ。ホームズによると池袋駅近辺で1Kの家賃平均は9.3万円だが、袖ヶ浦は5.36万円。鈴木さんは「生活コストを抑えつつも利便性を確保したいとなると、木更津、袖ヶ浦エリアがいいでしょう」という。
「高速バスで木更津駅から東京駅、新宿駅までは約1時間、片道1500円です。新宿からの最終バスは23時30分。夜まで都心にいても、眠って乗り過ごすこともありません」
また袖ヶ浦は東京湾に面しており、気持ちよくジョギングを行える。在宅勤務の運動不足対策になるだろう。「千葉フォルニア」と呼ばれる西海岸のような道もあるため、「車を購入してドライブもいいですね。外房・内房に足を運ぶと新鮮な魚介類が食べられるので、外食面でもおすすめです」という。
【埼玉県】草加駅 喫茶店とサウナと温泉施設が充実する街
埼玉県「草加駅」(東武鉄道伊勢崎線)もおすすめ居住地のひとつだ。平均相場は1Kで5.93万円。都心まで車で30分、電車で東京駅まで36分だ。いざというときの都心へのアクセスのよさはもとより、周辺環境も充実している。
「ビッグサイズの珈琲を出してくれる『珈琲屋OB』が複数あるのでカフェの仕事もしやすいです。さらにサウナや温泉施設も充実。特におすすめは『湯の泉・草加健康センター』で、草加駅から無料送迎バスも出ています」
【神奈川県】小田原駅 オーシャンビュー&グルメを楽しみまくる
神奈川県だと「小田原駅」(JR東日本)だ。平均相場は1K5.43万円。鈴木さんは「都心まで東海道新幹線で33分。新幹線で片道3610円ですが、毎日通勤するわけではないので交通費と家賃・生活費を考えるとバランスが取れるのではないでしょうか」という。
「海が見える物件が多いので、毎日オーシャンビューで仕事に取り組めるかもしれません。小田原はグルメな店が多く、ヨロイヅカファーム、小田原おでんなど、レストランや和食屋も充実。それでいて家賃は当然ながら生活費は激安です」
また箱根方面へのアクセスも良好なので、「落ち着いたら仕事終わりにドライブをかねて日帰り温泉も楽しめます」と話す。
【東京都】住吉駅 在宅ワーカー垂涎”ヨドバシ”に近い街
それでもやはり「なんだかんだ東京がいい」という人もいるだろう。そういう人におすすめなのが、江東区「住吉駅」(都営新宿線、東京メトロ半蔵門線)だ。
住吉駅の平均相場は1Kで10.02万円。新宿まで21分、東京駅まで16分。錦糸町が近いのでいざというときの買い物は困らない。マルイなどの買い物スポットもあるが、在宅ワーカーとして注目したいのがヨドバシカメラだ。PCグッズなど急に必要なものが出た場合でも対応できる。また猿江恩賜公園や大横川親水公園もあるので運動する場所にも困らない。
【東京都】大山駅 やっぱり商店街があってターミナル駅に近いところがイイ
板橋区「大山駅」(東武東上線)もアツい。平均相場は1K7.72万円とかなり抑えめだが、池袋まで電車で10分以下。
生活コストの安さがウリにされがちな街だが、ポイントは飲食店が多いことだ。コロナ禍でウーバーイーツなどを利用する人も増えたが、家の近くにテイクアウトができる店が多いと、毎日の食事も楽しくなる。また、
「商店街があり、駅を使う際に濡れずに家に帰れます。商店街からすぐの場所にマンションを借りるならかなりアリ」
と話す。まだ新型コロナ流行以降の暮らしに慣れておらず、模索する人もいるだろう。これを機に「テレワークにぴったりな街」を探して引っ越すのも手だろう。