就職活動はどうしても企業側が優位になりやすく、面接で横柄な対応を取る企業もあるという。不動産情報口コミサイト「マンションコミュニティ」 の「不採用になった面接の愚痴いうスレ」では、採用担当者の態度に対する疑問や怒りの声が寄せられた。
「昨日の集団面接がムカついた。面接官の質問が不均等だし贔屓の人へのコメントが露骨だし萎えた。ホンマ不快」
質問の振り方や態度に問題がある面接官に対する不満は多い。企業は、質の低い面接官のせいで優秀な人材を取り逃している可能性だって十分考えられるだろう。(文:石川祐介)
「彼氏いるのか?」「電話して良い?」と聞く面接官も
「『経験あるから~』って面接で言ったら『うちは他と全然違うから経験なんて関係ないよ。一からやってね』だとよ。居酒屋なんてどこも同じだろ」と上から目線の面接官にイラっとさせられたという声も。
「うちの妹が面接官に『カレシいるのか』とか『ケータイに今度電話していい』とか父親ぐらいの歳の男性は好みかとか聞かれたっていってた。そういうの困りますって全部断ったら不採用通知きたって」
“就活セクハラ”という言葉を耳にする機会が増えたが、実際に被害に遭った人もいた。面接官という優位性を利用して、プライベートに踏み込んだ質問をする姿勢には、思わず人間性を疑いたくなってしまう。
面接会場は、社内ではなく「車内」
面接そのものの状況に関するコメントも多くみられ、
「前日電話で『これまでやったことない職種だ』って散々伝えてたのに『面接しましょう』っていうから少し期待して行ったら、待ち合わせ時間に遅れてきた。お前が時間指定してきたんだろ。しかも面接が車内ってなに」
と指定した時間に遅れてきたり、面接会場が車内だったりなどと、中には耳を疑いたくなるような面接も開催されているようだ。
「『採用不採用でも、ご連絡させて頂きます』とか言ったくせに何の連絡も来ない会社が、二週間後にのうのうと再募集記事出していた」
「申し込んだらすぐ連絡します24時間対応ですとか記載があったのに、募集終わっていたのか記事だけ消して音沙汰なし。一言連絡入れるのが普通だと思うけど」
求職者は他社の選考にも併行して応募するケースが多いため、連絡が来ないと次の手が打てない場合がある。忙しくて手が回らないのかもしれないが、応募者に対して連絡を返さない企業は不誠実と言わざるを得ない。
また、中には「面接終わって1か月後に不採用のメールが来たバイト先から、今日、電話で『やはり採用したくて…』って連絡が来たんだが…」と身勝手な採用通知を出す企業もあるようだ。
どうしても就職活動は企業優位の構図があり、求職者は下からアプローチしなければいけないのが実情。ただ、求職者も企業を見ている。企業側も改めて「見られている」という意識を強く持つ必要があるだろう。