転職は幸せになるためのスタート。すべてのお客様が人生の一歩を踏み出すために | キャリコネニュース
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転職は幸せになるためのスタート。すべてのお客様が人生の一歩を踏み出すために

▲家族のもと毎日を楽しく過ごしてきた。それは当たり前ではないと知ったことが、今につながっている

▲家族のもと毎日を楽しく過ごしてきた。それは当たり前ではないと知ったことが、今につながっている

ゼネラルパートナーズ(以下、GP)でキャリアプランナーを務める横山 詩季菜は、GPを一度退職後、再度転職し戻ってきたという珍しいキャリアの持ち主。新卒入社から一貫して人材紹介事業に携わり、さまざまな転職希望者を支援してきました。「転職はより幸せになるための手段」 そう語る彼女の価値観をひも解きます。【talentbookで読む】

どんな人も毎日を楽しく過ごせるように、介在価値を発揮したい

「人が喜んでくれることが嬉しい」 今の仕事を続けているのは、そんな自分自身の性格が影響しているんだと思います。家族がいて学校にも普通に通って、のほほんと過ごしてきた私は、生きていく上で楽しく毎日を過ごすことが大事だと感じていました。

大学では社会言語学を専攻し、「共生」をテーマに研究するゼミに所属しました。社会と言語のつながりや、あらゆる人にとっての「幸せ」を考える中で、私はマジョリティとマイノリティの格差を知ります。

楽しく過ごしたくても過ごせない環境が存在するのは、なぜなんだろう? 自分や身近な人に大きな困りごとを抱える人がいなかったからこそ、自分と違う人がいることに意識が向きました。そこから、社会に生きづらさがある人や同じ人間なのに不利益を被っている人が、楽しく幸せに生きられたら良いなと思うようになっていきました。

平和に生きてきた私ができること、自分が介在することで人がより幸せになれたら──そう考えたときに興味を持った仕事が、人材紹介のキャリアカウンセラーです。とくに一般の市場ではなく、困っている人が多い市場で介在価値を発揮したいと考えました。なので、ファーストキャリアでは医療業界の、2020年現在は障がい者専門の転職支援サービス『atGPエージェント』で働いています。

主な仕事内容は、転職希望者のキャリアカウンセリング実施から求人紹介、面接対策などの選考サポートや入社後のフォローなど。人によって希望や課題が大きく違うので、同じフローで対応していてもやり方は千差万別です。そこが難しくもありますが、すごく楽しいところだと感じていますね。

応募書類の質をどこまで上げるか、もっとマッチする求人はないか、面接練習のために過去の成功事例を探せないかなどなど。自分にできることに終わりはないんです。

健常者の転職支援も障がい者の転職支援も経験しましたが、私が行うのはひとりの人と向き合うこと。そこに障がいの有無は関係ないと思っています。また、同じ障がい名でも症状が全然違うことだってあります。だから勉強した知識だけで決めつけずに、目の前の人の声と、想いを聞くことが大切なんです。そうやって支援した方たちが、入社後に生き生きと楽しく働いている話を耳にすると、「この仕事をやっていて良かった」と心から思います。

苦しさと喜びから生まれた、信頼に応えることへのこだわり

▲新卒入社した1社目で働いていたころ。熱心に教えてくださる先輩や上司のもと奮闘していた

▲新卒入社した1社目で働いていたころ。熱心に教えてくださる先輩や上司のもと奮闘していた

仕事をする上で大切にしているのは、すべてのお客様に対して少しでも力になるということ。お客様にまっすぐ向き合い、どうしたらより良い転職ができるか一緒に考えるようにしています。ときには厳しいことを伝えなければならない場面もあります。しかし事実を隠したり、自分が良くないと思うことを偽ったりはしません。なぜなら、不誠実な対応が苦しいものであることを知っているからです。

はじめて入社した会社では、求人広告の営業を務めていました。法人側から採用に関わることで医療業界の転職市場の課題解決に貢献したいという想いと、会社の期待に応えたいという想いから、求められる目標を達成しようと真面目に取り組んでいました。

しかし、求人広告を売っても採用に結びつかないことが多くありました。お客様は自分を信じてお金を払ってくれているのに、対価を提供できている実感がなかったんです。それが悔しくて。次第に、購入してもあまり効果がないとわかっていながら商品を売ることへ、罪悪感を覚えるようになっていきました。でも会社や同僚の期待に応えるには、商品を売らなければならない。板挟みになったような感覚で、とても苦しかったです。

自分がいいと思って提供するものとお客様が求めているものが一致しないと、自分は仕事を続けていけないと思いました。売上があがれば幸せ、お客様さえ満足すれば幸せ、そういうことではないんですよね。自分と会社とお客様、みんなが同じように喜べるようなものじゃないとダメだと。そう考えてGPに転職することを決めました。

キャリアプランナーの仕事として発揮する価値は、「転職したい」というお客様の希望をかなえること。その価値は自分と会社とお客様、みんなが喜べるものだと思っています。とくに大きく喜びを感じたのは、2015年の秋に内定をいただいた、とある就職決定です。

その方はお人柄も素敵でPCスキルもありましたが、障がいによって通勤の困難を抱えていました。ご自宅近くの求人を探しましたが、なかなか見つからない。そんなときに在宅勤務の求人を見つけたんです。

在宅勤務の求人を紹介し、その方は転職先を見つけることができました。そのとき、介在価値を感じ、すごく意味のある仕事だと思ったんです。これからもお客様の信頼には、成果を出して応えたい。少しでも可能性があれば、それを追求していきたいと考えています。

転職はゴールではなくスタート。一度離れたから見えた市場や自分自身のこと

▲「せっかく一緒の時間を過ごすなら、相手のためにプラスの価値を発揮したい」そんな想いでお客様や周りの人に接している

▲「せっかく一緒の時間を過ごすなら、相手のためにプラスの価値を発揮したい」そんな想いでお客様や周りの人に接している

GPに転職して3年経ったころ、結婚と引越しを機にGPを離れ、キャリアコンサルタントの国家資格をとることに。キャリアプランナーの仕事をもっと続けたいと思ったんです。資格取得後は、それまで経験のなかった一般の人材紹介事業を行う企業に転職しました。

一般の転職支援では、業界や職種、仕事内容の細かい知識をつけてキャリア提案していく必要を感じました。それに比べると障がい者の転職支援は、より働くということが生活にひもづいている感覚がありましたね。仕事の内容ももちろん大事ですが、障がいへの配慮や体調の変わりやすさなど、その方の状態と照らし合わせて考える視点がより必要なんです。

そのような視点が不可欠だからか、GPでは転職決定後も候補者の方と接する機会がありました。入社後フォローでお電話したり、困ったときに相談をいただいたり、入社して実際に働く姿を垣間見れるんです。一方で、一般の転職支援では入社後フォローの部署が分かれてしまい、そういった機会がありませんでした。

私にとって転職支援は「入社が決まったら終わり」ではなく、「入社後に生き生きと働き、より幸せになれるか」が大事だと思っています。異なる市場での転職支援を経験して、やはり自分は障がい者雇用の市場で価値を発揮していきたいと感じました。そして、GPの名古屋支社でキャリアプランナーの枠が空いていることを知り、もう一度GPに戻ることを決めたんです。

2018年11月、再びジョインしたGPは大きく変化していました。フルフレックスやリモートワークの導入など働き方の柔軟性が高まり、社員の意見を自由にカタチにする道ができていて。すごいなと、感動しましたね。

会社としてここまで大きく変化し、柔軟な体制で社員の自主性を尊重するのは、なかなかできることじゃないと思うんです。社会問題を解決したい、困っている人の不自由を減らしたい──そのようなGPの目指す方向性が社内制度にも体現されていて、本当に社員と向き合っているんだと思いました。

今でも転職先を見つけられなかったり、良いところをうまく伝えられずマッチングできなかったりすることも。自分の力不足だなと感じて悔しいときがあります。でもさまざまな経験を経て、うまくいかなかったことを経験値として捉えようと心掛けるようになりました。

「まあ、人間みんなこんなもんか」と、反省はすれど割り切れば自分で自分を追い詰めすぎず楽に思えるんです。お客様の言っていたことが昨日と今日で違っても、人間の感情のおもしろさだなと感じるようになりましたね(笑)。

おもしろい仕事ができる幸せを、より多くの人に感じてもらいたい

▲名古屋支社の仲間と働くうちに芽生えたのは、チームで成果を最大化したいという想いだった

▲名古屋支社の仲間と働くうちに芽生えたのは、チームで成果を最大化したいという想いだった

2020年現在もキャリアプランナーとして、名古屋支社で身体障がいや精神障がいのある方の転職支援を続けています。

昨年度からは「名古屋支社のチーム全体で働く」ということを意識し始めました。自分のお客様だけでなく、チーム全体でよりよくお客様を支援するにはどうしたらいいんだろう? そんな視点が芽生え、他のメンバーと一緒に転職支援について考えるようになっていきましたね。

そしてこの4月からオペレーション管理室への配属が決まり、GPのキャリアプランナーがより働きやすく、お客様によりよい価値を提供できるよう全体を見ていく立場に。

名古屋支社で目指していた「チーム全体での支援」を、キャリアプランナー室全体でできるように考えることがミッションになったんです。私自身はこの仕事がとても好きなので、部門の皆さんがやりがいを感じ、転職支援の仕事をおもしろく思う人がひとりでも増えるようにお手伝いしたいと考えています。

そうすると、今まで自分が担当する人数しか支援できなかったところが、名古屋支社や会社全体とたくさんの人に波及していくと思うんです。今は自分が直接関わる支援だけでなくて、支援の仕組みを整えたり、ノウハウを共有したりすることによる支援の拡がりに興味があります。

ほかにも、もっと長期的なキャリア支援や職場定着支援に関心がありますね。転職支援として接する時間の前後にもそれぞれ課題があると思うので、キャリアプランナーの仕事とは別にキャリアに関わる支援をやってみたいです。GPは副業もOKなので、さまざまなフィールドを検討したいと思っています。

最近、私がご支援して転職された方から「(入社して)1年経ちましたね。楽しく仕事をしています。自分より重い、身体障がい者・知的障がい者に仕事の楽しさを教えてあげてください。」というメールをいただきました。この言葉がとても嬉しくて。

転職を希望する人は、何か変えたいことがあって行動しているんですよね。それを変えられたら、一歩前進しているということ。その人の人生が前に進み、日々が少しでも前向きに感じられたり、楽しくなったり──転職はより幸せになるための手段なんです。これからもより多くの方が、一歩でも幸せに近づけるよう、自分にできることを探し続けたいと思います。

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