おそらく就職面接を一度は受けたことがある人が大半だと思う。僕も高卒で面接を受けて緊張したのを覚えている。で、なんとか入社には漕ぎ着けたんだけど、すぐに解雇された。
そんな社会不適合者の僕ですら、面接時にはきっちりと敬語を使い、話をした。それが社会性を持つ人間の証明なので。ところが、世間は広い。中には、それが当たり前でない人もいるようなのだ。(文:松本ミゾレ)
履歴書の長所欄には「喧嘩」の文字
おーぷん2ちゃんねるで先日、「父親の会社にすさまじい奴が面接に来たんやが…」と言うスレッドが立った。スレ主には内装業の親父さんがいて、先日その父の職場に面接にやって来た、ある求職者が話題になっている。だけど、これがまあ酷い。
ハローワークを通しての求職者ということなので、きっと親父さんもどんな風体の希望者かは判然としていない状況だったと思われる。
だが、蓋を開けてみればその求職者は、ゲラゲラと笑い声を上げ、携帯で通話しながら入室してきたというのだから驚きだ。そして、親父さんにはいきなりのタメ口応答。履歴書の内容も最悪だったそうで、長所の欄には「喧嘩」とあったのだとか。
「電話を切れ」と注意しても「いや、もう少しで終わるから(笑)」とふざけた態度を取った就職者。その結果、親父さんは激怒し、そのまま追い出したということだ。しかし、相手は反省なんてしやしない。その当然の対応に逆ギレし、外のポールを蹴り倒して帰って行ったという。
世の中には想定の斜め上を行くおかしな人もいる
ちなみに履歴書によれば、この求職者は19歳で、これまでにアルバイトを2つほど解雇されていたという。また、資格欄には「そろばん12級」の文字。12級って、ちびっこそろばんかよ。
というか、10代だろうと何歳だろうと、面接に来る態度ではない。仕事を探している立場なのに、電話をしながら面接を受けるなんてとんでもない。ある意味では、破天荒と言えるか。そこは、さすがにちょっとすごいと思ってしまう。
スレッドを読んでいくと、あまりにも求職者の話が非現実的だからか「嘘つくな」という反応まである。だけど、こんな嘘をいちいち言わないと思うんだよね。
それに実際問題として、信じられないような常識がない人は、案外どこにでもいるものだ。年寄りにだって多い。老若男女に関係なく、一定数おかしい人ってのはいるのが人間社会なんだろう。