「昇給額が微々たるもの」または「査定による給与増額が少ない」といった口コミは多く見られた。
「給与は安いです。昇給額は年3000円程度で、長く勤めても給与はほとんど上がりません。給与を上げるのであれば、他社への転職を検討するべきだと思います」(プログラマー/20代後半/男性/正社員/年収260万円)
「上の人間に気に入られないと昇給は少ないですしボーナス査定も低い。シルバー会社なので昇給額も元々低いです。家庭持ちの男性には無理だと思う月給です」(その他/40代後半/女性/正社員/年収190万円)
結婚し家庭を持つことを考えると、将来的に年収アップが見込めなければ、そのまま働き続けるべきか悩むだろう。
なかには、「独特の昇給方法」の体験談も寄せられた。
「通常の昇給は雀の涙だが、『会社を辞める』と言うと給料が上がる。なので給料を上げたい方は、会社に『給料に納得いかないから辞める』と言えば上がります」(物流サービス/30代前半/男性/正社員/年収300万円)
退職を覚悟のうえ、会社に賃金交渉した男性。「独自の昇給方法」でなんとか給料アップを実現したようだ。
退職を決意した人も「昇給もほとんどなく、8年間で1万円も上がっていなかった」
昇給額の少なさから将来が不安になり、退職した人もいる。法人営業職だった30代男性(在籍時:正社員/年収450万円)は、退職理由について「ボーナスが年々下がってきていることや、昇給もほとんどなく8年間で1万円も上がっていないことが不満だった」と明かす。
「家族持ちとしては将来的に不安であり、困ることは目に見えていたので退職を決めました。現在コロナ禍で業務量は減っているはずですので、残業代も稼げないでしょう」
また「退職してよかった」という声も。財務・会計関連職で働いている20代女性(契約社員/年収252万円)は、「前職では全く給料が上がらなく、先が見えなかった」と語る。現在の職場に転職し、「今は昇給制度もあるので、今後給料が上がる展望が見える。やる気にもつながると思います」と将来を前向きに考えられるようになった。
昇給制度がしっかり整っていることから「働きやすい」という口コミも寄せられている。大手食品会社の技術関連部署で働いている20代の男性(正社員/年収750万円)は、「女性が多い企業だけあって、働きやすい環境」と語る。
「産休育休後に復帰しない方は聞いたことがない。産休育休関係なく昇進・昇給し、評価も育児を考慮してなされるため、言うことない環境。育児ママも、子どもがそれなりの年齢になる頃には年収800~1000万円に達するので、辞める理由は見つからない」
このような恵まれた環境は、大手で体力のある会社だからこそ実現できるのかもしれない。しかし、ライフステージの変化があっても昇給・昇格できる制度が整っていれば、退職や転職を考えず仕事を続けられる人は増えるだろう。【参照元:キャリコネ】