「保育士で24万もらっている人は私の周りにはいません」ベテラン保育士も嘆く現実 | キャリコネニュース - Page 2
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「保育士で24万もらっている人は私の周りにはいません」ベテラン保育士も嘆く現実

女性は「短大卒業後3人の子どもを出産、産休、育休以外は3度の転園をしましたが、ずっとこの仕事を続けています」と切り出した。保育士の待遇の現実について、次のように綴っている。

「数年前から、介護職、保育士の給料の安さが問題になっています。保育士の知り合いはたくさんいますが、みんな私と変わりません。みんなで『いったいどこの誰がそんな給料をもらってるの?』と疑問の声だらけです。園長や主任格の人?公立園に長年勤めてる人?」

保育士は全職種の平均月33.3万円より低い24万円ほどだと話題のぼることがあるが、女性の周囲ではそれよりはるかに低いため、データに違和感が拭えないようだ。平均といっても官・民や地域差、男女でも差があるが、仮に総支給額が24万円だとしても、手取りは20万円くらいにはなるだろう。

しかし、キャリコネニュースに回答を寄せた保育士の手取りは、概ね16万円前後、多くて19万円、少ないと13万円台というケースもあった。投稿主の女性の場合、勤務歴30年のベテランなのだから、もっと高くてもおかしくない。

だが賃金が低いのは「女性だから」という理由もあるようで

「女性なので、結婚、出産、介護などで転園する人は多く、転園すれば給料は振り出しに戻ります。実際私もそうで正直30年、手取りは変わりません。昇給も殆どありません」

と女性は不満を訴える。

「きつくても辛くても子ども達のために笑顔で働いています」

また女性は、「今の日本、共働きが当たり前」として、保育園や介護施設の必要性を訴えた上で、「なのに、何故こんなにも安い給料なのでしょうか?」と疑問を投げかけた。

「みなさんも、体験すればわかると思いますが、両職とも人の命を預ける仕事。ケンカや怪我、子どもたちが一日安全に過ごせるように、かなり神経を使います。親のクレームも多いので。体力的にもかなりきついです」

「でも、みんな子どもが大好きで、自分の体や時間を犠牲にしてでも頑張って働いています。笑顔が必須の仕事です。きつくても辛くても子ども達のために笑顔で働いています」

また「この仕事に就いたことは幸せ」としながらも、「ただ、何故にこんなにも社会的に認められない仕事なのか?口ではいろんな事を言われますが、それだけの評価しかないから、両職ともこんなにも安いお給料なのだと思います」と心情を吐露。最後に再び、

「皆さんが必ず利用する施設。なり手がなければ、日本の社会にかなり影響をきたすと思います。本当の平均収入にもっと目を向けて欲しいと思います」

と切実に訴えている。

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