EXとは「エンプロイー・エクスペリエンス」の略で、従業員が働くことを通じて得られる経験のこと。CXは「カスタマー・エクスペリエンス」の略で顧客体験と訳される。ざっくり言えば、「社員の経験値や顧客の満足度を上げていこう」と社長がモチベーションアップを呼び掛けているのだろう。そして女性は、それに共感できるほど仕事に見合う給料を貰っていません!というわけだ。
現在は正社員として働く女性だが、初めて会社に来たときは非正規だった。よほど給与に不満があるのだろう、
「派遣社員で1年、パートで1年を経て社員になり、今年3年目でこの年収。『同業者内では給与は高いほう』と社長は言っているが、私の年収が同じ職種の中で上位3分の1の位置にいると聞いて、正直驚いた」
と綴った。もし楽な仕事だったなら手取り18万円で納得できたかもしれないが、女性の仕事は
「1日60件近く電話が鳴るわ、売上などを踏まえると事務は4人必要な規模なのに2人で回してる状態。昼休憩もまともに取れず、食事中に電話が鳴れば出ざるを得ないし、それ以外の時間もトイレすら行きたいときに行けず我慢してることが多い」
と目が回るほど忙しい。また女性は2人の子を持つシングルマザーのため、なおさらお金が必要なのだ。
「実家で暮らしており家賃はかからないのでなんとか生きてこれたが、自分のための貯金はまったくできず、下の子どもがやっと就職……と思ってたら、私立大学に進学することになり学費の工面をしなくてはいけない」 「数か月後の生活に悩んでいる状況なので、定年後の生活は絶望しかない」
と苦労を語った。今後の女性のキャリアアップに伴い、給与も上がっていくといいのだが。