実家を出られないからといって、男性は自身の手取りに不満があるわけではない。「正直、20代で仕事のスキルも成果も今の給与以下のため、これ以上上げてくれとも言いづらい」と謙虚そのもの。
ではスキルを磨き、成果を上げ、給与を上げていく野心があるのか?といえば、それも違うようだ。男性は、
「40代の上司などを見ていると給与以上の働き、自己研鑽をしているように見えるが、いろいろな娯楽が安くで楽しめるなか、上司のように仕事、勉強ずくめにはなりたくないので、今の手取りでいいからまったりと働きたい」
と正直な気持ちを綴っていた。たしかに収入にこだわらず、仕事や勉強はほどほどにして、安価な娯楽で余暇を過ごす人生も楽しそうではある。一方で男性は、
「年齢が上がるにつれそういった成長(給与以上の働きや自己研鑽)が求められるので、正社員である以上そうともいかなさそうでもどかしい」
と現実的な認識も吐露した。“まったりと働く”ことは、高給を稼ぐことよりもずっと難しいのかもしれない。