「石の上にも三年」という言葉があるが、入社した会社があまりにも酷い環境だった場合、そんなことは言っていられない。キャリコネニュース読者からは、劣悪な環境の職場をすぐに辞めたエピソードが寄せられている。
福岡県の50代女性は、経験者枠で採用された医療職を3か月で退職した。「先輩のパワハラ」が原因だ。(文:コティマム)
給与は月5万円「2週間で辞めました。ボランティアじゃないので」
女性は職場の先輩から嫌がらせを受けた。
「『経験者採用だからわかるでしょ』と言われ、仕事を教えてくれなかった。舌打ち、無視され、暴言をはかれた」
このような状態が続き、退職を決意した女性。現在は別の医療職で正社員として働いている。女性は「辞めて正解だった」と後悔はしていない。
愛知県の50代女性は、小売業の販売・事務の仕事を2週間で退職した。その理由について、女性は、
「求人には『時給850~950円。9~17時の週5勤務のパート。社会保険完備』と書いてありました。いざ働き始めると『時給は820円でいい?』と言われ、社会保険も未加入。労働時間は9~15時で週3日か2日でした」
と語る。求人票より時給が低く、さらに勤務日数も時間も少ない。これでは想定していた月収に届かない。
「給与見込みは月10万円ぐらいかと思いきや、半分程度の5万円。ハローワークの求人票と条件が違いすぎました」
現在女性は医療職の正社員として働いており、「嘘の求人票で募集をかけた職場を辞めてスッキリしました。ボランティアじゃないので」と綴っている。
研修を一切受けていない状態で配属「初日の退勤後に辞める旨を伝えました」
某運送会社を配属初日に退職したのは、石川県の20代男性。「未経験で応募したのですが、仕事のやり方などの研修を一切受けていない状態で、初日から現場に配属されました」と振り返る。
「その場で、現場を回しているアルバイトの方に仕分けの方法を教えていただきました。しかし退勤時間になると、そのアルバイトさんも正社員の皆さんも、残った仕事を私に押しつけるかのようにさっさと帰ってしまいました」
男性は何とか残りの仕事を終わらせようと1人で作業にあたったが、右も左もわからない。
「わからない部分を誰かに聞こうにも、聞ける人がいない状況。この会社で働くことがだんだん馬鹿らしくなり、退勤後に会社に連絡して辞める旨を伝えました」
事前研修がまったくない状態で新人を放置するのは、会社の教育体制に問題がある。男性は「収入なしの生活に戻るのはつらかったですが、あの調子だと1か月以内には辞めていたと思うので、早く見切りをつけて正解だったと思っています」と語っている。
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