男性は大学を中退したが、面接の際に採用担当部長に、「3年以上在籍していれば問題ないから」と言われ、無事採用された。

しかし、入社から1か月した頃、社長から驚きの言葉が発せられた。

「君の履歴書を昨日初めて見たけど､高卒（実際は大学中退）なんだって｡うちは大卒しか採らないんだけど、入社しちゃったから仕方ないか」

なんと、社長は男性の経歴を把握してなかったのだ。男性は高卒であることを履歴書にも記載していたというから、納得がいかなかっただろう。その後、営業で入社したはずの男性への扱いが一変したという。

「『どうなっているんだろう』という感じでした。（中略）それらしい仕事は一切なくなり､ 居づらくなる一方だったのですぐに辞めました」

男性が辞めた後、社長が変わり経営も変わり、会社は現在も存続しているようだが、「なんだかなぁと云う日々でした」と苦々しく振り返った。