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仕事量と責任が給与と見合っていないと感じられたら辞めたくなる。関東の50代女性(事務・管理/年収200万円)は、毎月1000万超という規模の請求書を一人で処理している。さらには総務や経理も兼任しているという。
対して給与はというと……
「給料は手取りで16万。ボーナスは手取りで8万」
この女性はフルタイム勤務ではないのかもしれないが、いずれにしても仕事量に見合った待遇とは言い難い。(文:天音琴葉)
新人より時給が低いベテラン問題
さらに不満に拍車をかけているのが、同僚との仕事量の差だ。
「同じに入った子は、午前中はヒマそうにしていて、同じ給料は納得いきません」
これでは働くモチベーションを維持するほうが難しいだろう。
給与への不満から退職した人も。福岡県の50代女性(サービス・販売・外食/年収100万円)は、時給の”逆転現象”に直面した。
「私も時給1000円だったのに、新人は1050円…私達が上がるのは3ヶ月後…おかしな話だから私も辞めた」
最低賃金の引き上げに伴い募集時給は引き上げられたものの、既存スタッフの時給改定が追いつかないということだろう。だが、先輩が新人より低い時給で働くことになれば、不満が噴出するのも当然だ。
この職場には別の問題もあったようだ。
「今まで時給は、少しずつ上がってきたけど人件費削減とか言って帰らされ、時給が上がった意味が全くない」
時給が上がってもシフトを削られては、収入増にはつながらない。まさに「働いても報われない」状況であり、退職を決意したのも無理はない。一方で、パートやアルバイトでも、会社都合でシフトカットされた場合、休業手当の支払い対象となる可能性がある。辞める前に会社側と話し合うべきだったかもしれない。
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