入社直後、自分が選んだ会社が「ブラック企業」だということを知る……。現代日本において、このようなケースは決して少なくない。明るい未来を思い描いて転職を決めたのに、実は「ブラックだった……」と知ったときの衝撃は、計り知れないほど大きいはずだ。
もしも自分がこのような事態に陥ってしまったときには、冷静に“次の一手”を見極めることが大切だ。今回はブラック企業と決別するための心構えを紹介しよう。
身も心もボロボロになる前に…! 速やかに転職活動を始めよう
世の中では「ワークライフバランス」を重視する風潮が強まっているが、残念ながら「ブラック企業」は依然として多く存在している。
転職時にブラック企業を容易に見極めることができれば、うっかり入社せずに済むが、その見極めは非常に難しい。一般的な求人サイトにおいてブラック企業は「事実」を上手に隠し、人材を確保しようと動いているからだ。
大切なのは、自分の会社が「ブラック企業」だとわかった時点で、適切な判断しながら行動を開始するということである。
「ブラック企業が突然ホワイト企業になる!」なんてことは、まずあり得ない。そして従業員の一個人という立場で、会社を変えることも簡単ではない。自分自身の心と身体、そして将来を大切にするためにも、限界を迎える前に転職するのが吉だろう。
すぐに仕事を辞めるかどうかは、その会社のブラック度合いによっても変わってくる。会社に所属しながらでも、転職活動はできるはずだ。「良い条件の会社があれば、転職しよう」という思いから、まずは行動を開始してみよう。
未払い残業代は退職時にきっちり請求する
ブラック企業では、長時間のサービス残業が常態化しているケースも少なくない。とはいえサービス残業は、労働基準法を無視した働き方で、当然違法となる。従業員が残業をした場合には、その時間に合わせて、割増した賃金を支払わなければならない。
ブラック企業でサービス残業をさせられた場合、過去にさかのぼって残業代を請求することができる。タイムカードがない場合でも、日記や自身の記録が証拠として認められるケースも少なくない。
会社在籍中に声を上げるのは難しいかもしれないが、退職時であればハードルが下がる!と感じる方も多いのではないだろうか。入念に準備を整えておこう。
「またもやブラック企業に転職……」こんな負のスパイラルを避けるには?
ブラック企業から決別するための秘訣は、固い意思を持って転職することだ。ブラック企業独自の社風や周囲に流されないことで、転職への道はきっと開けることだろう。
こうした決意のもとで、無事にブラック企業と決別できたとしても、また次に入社した会社がブラックだった!なんてケースも少なくないのが現実だ。
ブラック企業に耐え切れず、社歴が浅い状態で退職し転職活動をしようとしても……そうした「事情」をマイナスポイントとして捉えられてしまうことがある。
結局のところ、「採用してくれるのはやはりブラック企業しかない」という、ブラック企業スパイラルに陥ってしまう可能性もあるのだ。こうした負の連鎖から抜け出すことこそが、ブラック企業と決別するための最大のコツと言って良いだろう。
ブラック企業の可能性大? 頻繁に求人を出している企業は要注意!
求人段階からブラック企業を敏感に察知し、避けることが大切である。どれだけ好条件の会社であっても、あまりにも頻繁に求人を出しているような会社は、慎重に検討するのがオススメだ。一定期間の求人チェックを継続することで、ごく自然にホワイト企業を見極める目も養われるはずだ。
ブラック企業と決別するための転職を!と思ったときには、『キャリコネ転職』を利用するという方法もある。サービス残業・休日出勤一切ナシのホワイト企業の求人情報を多く扱っているため、「自分自身でブラック企業を見極める」という手間が発生しないというメリットがある。
あらかじめホワイト企業の求人だけに的を絞って転職活動を行うことで、仕事だけではなく、プライベートも充実した毎日に近付けるだろう。