管理・事務職の50代女性が会社に有休の取得を申し出ると、「有休?GWとお盆と年末年始があるよ」と言われたという。有給休暇はあくまで従業員個人の休みであってGW、お盆、年末年始といった大型連休とはまったくの別物である。この会社に有給休暇という概念はないのだろうか。
他にも、
「体調を崩して退職することにしたが、有休消化を申し出ると『辞める奴に有休は取らせない』と上司に恫喝され、結局ギリギリまで出勤しました」(50代男性/管理・事務職)
といった声が寄せられた。退職前に有休消化のために休むのはよくあることだ。それすら認められないブラックな上司と過酷な労働環境だったことは推して知るべしだろう。
「ウチの会社に伝説のヒーローがいてね…」有給取得を暗に批判する女上司
企画・マーケティング職の30代男性は、もともとヒステリックで嫌味ったらしい女性のもとで仕事をしていたことがある。ある時、父親が入院するため、その付き添いで1日だけ有休をとろうと上司に相談すると、こう打ち明けられたという。
「ウチの会社には、お父さんがなくなってもお通夜や葬儀にも行かず出社してきた社員がいてね、彼は伝説のヒーローだったのよ」
この会社は、残業・徹夜自慢が当然のように行われるような企業体質で、「そういった人を”伝説のヒーロー”と盲目的に礼賛するのは、ある意味納得な会社だった」と男性は語る。
「ただ、冷静に考えて、いい大人の男が親の葬儀もほっぽり出して会社に行ってるって、むしろ社会人としては非常識な行動です。まともな会社なら『ご兄弟や親戚に丸投げして大丈夫なの?』と聞くところを、伝説のヒーローなどと言って褒め称える会社に対して心底嫌気がさした」
伝説のヒーローの話を持ち出されて、有給取得を暗に批判された男性は、張り詰めた糸がプッツリと切れたように、退職を決意。現在勤務している会社は、父親の入退院の付き添いで半休を申請すると「半休と言わず、ちゃんと1日お休みを取ったら?」と言ってくれるため「転職して本当によかった…」と安堵している。
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