新卒女性がたった2か月で”コロナ退職”を決めたワケ「社員の家族が陽性でも全員出社。狭い部屋で15人の新人研修」 | キャリコネニュース
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新卒女性がたった2か月で”コロナ退職”を決めたワケ「社員の家族が陽性でも全員出社。狭い部屋で15人の新人研修」

入社2か月で退職を決意

入社2か月で退職を決意

新型コロナウイルスは、人の仕事さえも簡単に奪ってしまう。キャリコネニュース読者からは、

「熱があるだけで、1週間の待機命令。1週間後に出社したら、皆からコロナ扱い。精神的苦痛に耐えられず、退社しました」(福井県/50代男性/サービス系)
「緊急事態宣言の真っ只中に、会社から『ご主人は在宅勤務?』と聞かれ、『そうです』と答えた。すると『出勤日数と時間を増やしてほしい』と言われた。悲しくて転職を決めた」(福岡県/40代女性/専門コンサル系)

といった経験談が寄せられている。東京都の20代女性もコロナ禍における会社の対応に不信感を持ち、退職を決意した一人だ。(文:鹿賀大資)

「コロナ対策は自己防衛のみ。”社員を大切にする”という経営理念は嘘だった」

女性はこの春、IT・通信系の会社に新卒入社。緊急事態宣言の最中だった。社内には、家族にコロナの陽性反応が出た従業員がいたという。しかし会社側は、コロナ対策を掲示するだけで、出社のスタンスは崩さなかった。

「政府が、濃厚接触者に対する2週間の自宅待機、隔離を表明したのにも関わらず……。しかも時短や時間をずらしての出勤対策もありませんでした。毎朝、ひとつの部屋に80人ほどが集まる朝礼も行われていました。私たち新入社員は、かなり狭い部屋に15人前後が詰められ、研修を受けていました」

会社からは辛うじて、マスクや消毒液が配られた。しかし、「マスクは緊急事態宣言の中頃、消毒液は緊急事態宣言後」の配布だったという。これら一連の会社の対応に、多くの社員が意見をぶつけた。しかし社長はワンマン経営のため、すべてを却下したという。

「結局、コロナの対策は自己防衛のみです。『社員を大切にする』という経営理念は嘘でした。今後、何かあった時もこのような対応をされ、会社の犠牲になるのかと感じました」

女性は「入社してまだ短期間ですが退職を決めました」と綴っている。

「マスクをせず大声で長話。パワハラとしか思えない」

東京都の調査会社でパート・アルバイトをする30代女性は、ボロが出まくりの職場に愛想を尽かした。会社は当初「コロナで業務が減っても補償を出す」と話していた。しかし、結局は「非正規職員に減った分の手当は出せない」と手の平を返したという。

「そのことで会社への信用を失いました。それに緊急事態宣言が解除された途端、テレワークから通常出社。バックヤードでは三密にまったく配慮しなくなり、正社員はマスクもしていません。それどこから非正規職員に向かって、大声で長話しをするパワハラも横行しています」

こうした会社の対応に失望したのか、すでに辞める従業員が出始めているという。

「それなのに会社は、原因を調べて改善することもなく、単に替わりの従業員を入れればいい、としか思っていないようです。正直、呆れています」

さらに女性は、会社の実態についても明かす。

「登録モニターに対するライバル企業のコロナ対策は、せいぜい症状の有無や患者との接触を問う程度です。しかし自社は、現実的に守ることができないほど非常に厳しい制限・条件を羅列した上で課しています。それでいて従業員には無配慮、という会社の“ダブスタ”ぶりが酷いです」

これらを踏まえ、「今の状況をモニターやクライアントが知ったら、関係者の命を守る気がない無責任な会社だ、と見放される」と危惧している。

※キャリコネニュースでは引き続き「新型コロナで退職を決意した人」
「幽霊はいると思いますか?」に関するアンケートを募集しています。

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