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テレワークから通常出社に戻った上場企業の呆れた理由「役員や部長が寂しいから」

テレワークから「通常出社」へ

テレワークから「通常出社」へ

新型コロナウイルスは今なお、収束が見えない状況だ。緊急事態宣言解除後もテレワークが推奨されているが、すでにテレワークが終了し、通常出勤させられているという声が寄せられている。

神奈川県に住む30代の女性は、7月に入り政府の全国移動可という宣言が出たために、通常出勤に戻すと会社から通達があったという。「ソーシャルディスタンスも保てず、フロアにも100人以上いる中で戻す方針が理解できなかった」と不満を綴る。

それ以外にも、従業員に対し、新しい企画を求めているわりに、企画を出しても難色を示す会社の姿勢にも疑問があり、退職を決意したと語る。

他にも、通常出勤に戻ってから退職を決意した人の声を紹介する。(文:林加奈)

「週2日出勤のはずか週3日に……」

都内の大手旅行会社に勤務する40代の男性は、同業他社に遅れながらも、徐々に在宅勤務が増えたという。ところが、緊急事態宣言が過ぎたあたりから出社要請が増えた。

「理由は役員や部長が寂しいからだそうです。週2日出勤のはずが、上層部が会社に来れないと寂しいからという理由で週3日になってしまいました。本来なら社員の安全を第一に考えるべきだと思いますが、それを考えないモラルの低い会社です」

と語る。上層部の中には今なお、「出勤=仕事」と考えている人がいるのだろう。個人的な寂しさを解消するために、社員を巻き込んで通常出勤させる姿勢は理解に苦しむ。

「会長が在宅勤務を気に入らないから」昭和の価値観が抜けない上場企業も

上場企業で働く20代女性は、緊急事態宣言をきっかけに在宅勤務を実施した。はじめは新たな試みに疲れもあったが、慣れるとあらゆるストレスから解放されてパフォーマンスも向上したという。ところが、宣言が解除された途端、時差出勤にシフトし在宅勤務は禁止になった。

「上司に理由を聞いてびっくり。会長が在宅勤務という働き方を気に入らないとのこと。呆れしかありません。社長は若いこともあり柔軟な考えを持っている方なのですが、会長に頭が上がらず、ヘコヘコするばかり。上場しているのに価値は昭和のまま」(東京都/事務・管理)

女性はすっかり会社に失望し、転職活動に本腰を入れると決意している。

このような回答を読むと、令和になった今もテレワークに対して違和感や嫌悪感を示す世代が多くいることがわかる。テレワークが幅広い世代に理解してもらえるのはまだ先の話なのだろうか。

※キャリコネニュースでは引き続き「新型コロナで退職を決意した人」「【読者投稿】奨学金返済中の人」に関するアンケートを募集しています。

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