同じく都内の保育園で勤務経験がある30代の女性は次のように実態を振り返る。
「正社員は自身を含めて3人、あとは全員パートでした。年度途中で正社員が2人退職したため、そのころから半年間は早番~遅番までずっと正社員の私が園にいなくてはならない状況でした。日祝以外は朝6:30~夜8:30まで、毎日園にいました」
女性によれば残業代はもちろんなく、超過していた時間分は「中抜けして時間を調整しているので、1日の勤務時間は8時間になっていますよ」と言われたという。
拘束時間は14時間で勤務時間が8時間となると、残りの6時間は中抜けしていたことになる。客観的に見てもこの言い分は無理があると言わざるを得ない。この保育園は「良い保育園ランキング」の上位に選ばれたこともあるらしく、女性は「いったい何をもって『良い』と言われているのか」と首をかしげる。
「気分屋なワンマン園長」に振り回され疲弊
次は、宮城県内の保育園に勤務していた30代女性のエピソードだ。「業務の膨大さで1日12時間労働するのも当たり前。残業代も一切出ない」という保育園で、
「園長が横暴かつ自己中で勤務した誰からも嫌われていました。休憩時間も園長がいる場所で休憩をとるので全く休まらず、それでも短い人は15分程度しか休憩が取れませんでした。園長の思いつきで勤務時間や仕事の運びが変わることも。園長が気に入らない人は系列の幼稚園に飛ばすエピソードもありました」
このエピソード見る限りだと確かに気分屋な様子の園長だが、現在は体調を崩して入院中だという。今は代理で園長の娘が来ているが「『時間で帰ってね』など口だけで、タイムカードがあるにもかかわらず、残業代は払いません。休日出勤も黙認です」と、園長在籍時とほぼ変わっていないようだ。
※キャリコネニュースでは引き続き「ブラック企業経験談」や派遣社員の不満に関するアンケートを募集しています。