5位以降は「構造設計」(69点)、「データベース/セキュリティエンジニア」(68.3点)、「積算」(68.2点)、「Web・モバイル・ソーシャル・ゲーム制作/開発」(67.9点)、「リサーチ/市場調査」(67点)、「財務」(66.9点)などと続いた。トップ20位中、最多を占めたのは”医療系専門職”だった。
1位の融資審査/契約審査は、項目別の満足度で見てもすべて高得点で、中でも「労働時間」は82.7点、「仕事内容」は77.5点といずれも1位だった。2位のMRは例年、「給与・待遇」の満足度が高いのが特徴。今回も77.2点で、2位に8点以上の差を付けた。回答者からは
「コロナ禍でも業績に影響が少なく給料が安定している点」
「充実した福利厚生」
などを挙げる声が目立った。
3位のITコンサルタント(インフラ)は、「仕事内容」「職場環境」の項目で高得点に。回答者からは
「IT系はコロナ前にテレワークの土台ができていたため、完全テレワークになっても支障が少なかった」
「仕事を通して新旧の技術をすべて網羅できる」
といった声がみられた。同じく3位の医療機器メーカー(営業)は、すべての項目でバランス良く高得点だった。MRと同様に「給料の高さ」「仕事のやりがい」を挙げるコメントが多く、コロナ禍でも左右されないメリットが高評価につながったようだ。
「繁忙期になると休日出勤、残業が増える」と不満の声も
5位の構造設計は「給与・待遇」「仕事のやりがい」の満足度が高く、回答者からは「社会基盤整備に貢献していると感じる」といった声がみられた。満足度の高い人からは
「自分が設計した構造物が、形になってでき上がっていくときにやりがいを感じる」
「業務の内容に対して、給与はほぼ妥当だと思う」
といったコメントが寄せられた一方で「繁忙期になると休日出勤、残業等が増える」と不満を挙げる人もいた。
6位のデータベース/セキュリティエンジニアも、「給与・待遇」に関する満足度が高かったが、「労働時間」については他の職種よりもやや低めだった。やりがいを感じるポイントとしては「セキュリティの対策を講じてお客さまに感謝された時」「オフショアスタッフのマネジメント経験がつめるから」といった声が挙がっている。
7位の積算は、「仕事内容」が2位。回答者からは
「いろいろな現場の図面を見たり、新しい商品や工法を知ったりするのが面白い」
といったコメントがみられたほか「やり切ったあとの達成感は半端ない」「自身の技術提案により業務を受注し、履行できる」といったやりがいを見つけている人がいた。
仕事満足度の平均点は、前年比4.0ポイント減の60.7点。いずれの満足度指標でも前年を下回っており、仕事内容が63.6点(前年69.2点)、給与・待遇が56.1点(同62.6点)、労働時間が68.4点(同73.6点)、職場環境が62.1点(同66.9点)だった。