年末年始の過ごし方を左右すると言っても過言ではない、冬のボーナス。ただ今年は新型コロナウイルスの影響で、業績が悪化した会社も目立つ。都内の40代男性は「昨年は150万円だったが、今年は新型コロナの影響で70万円です」(運輸事業)と明かす。また、広島県の40代男性は、
「昨年の冬のボーナスは70万円です。でも今年はコロナで売上が激減し、支給されませんでした。子どもの教育費が厳しいです」(メーカー系)
と不満を語った。今回は、冬のボーナスが激減した人々の心境を紹介する。(文:鹿賀大資)
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「ただでさえ生活費とか、私立に通う子ども2人の学費とかでギリギリなのに」
土産菓子製造会社に勤務する北海道の40代男性は、冬のボーナスが約100万円ダウンと激減。職場は新型コロナの煽りをもろに受けており、「前年比で90%以上の減収」という。
大打撃となった現況については「契約社員は、早々に『更新なし』でいなくなった。パートは、年末か来春までに全員が退職を余儀なくされている。社員も配置替えや他企業への出向になる人が出てくる予定」と明かす。自身の生活についても、
「ただでさえ生活費とか、私立に通う子ども2人の学費とかでギリギリなのに、冬のボーナスがあてにならない状況。来春の進級費は借金になりそう。それに住宅ローンだって、冬のボーナス払いの費用が足りない。固定資産税も同様で、今年はそれができない」
気になる冬のボーナス額については「昨年は130万円だったのに、今年は30万円あるかないか」と書いている。
「この御時世なので仕方ないでしょう」
製造・販売系の会社で働く都内の20代男性は、冬のボーナス支給額について「元から多くはもらえていないが、今回は9000円程度」と明かす。それでも、昨年は10万円だったといい、その落差は大きい。生活にも影響しており「費用を捻出するために、趣味のアイテムをほぼすべて売却した」と話す。それでも近々、引っ越しを予定していたことから「皮肉にも荷物が減った」と付け加えている。
「コロナ禍で、会社の売上高が減少した。“B to C”なので、やはり売り場の需要に左右されやすい。会社も赤字を回避するために、いくつかの支店を閉店させたり、売却したりして、ギリギリ黒字を維持しているみたい。このコロナ禍において、ボーナスが出るだけ有難いかも」
このほか、
「ボーナスはちょっと減る程度ですが、この御時世なので仕方ないでしょう」(40代男性/京都府/公務員)
「去年は100万円だったのに、今年はない。コロナ不況の影響だが、ボーナスがなくても特に困ることはない」(40代男性/宮城県/不動産・建設系)
「去年の冬と今年の夏は、23万円の支給。今年の冬は10万円でした。けん責処分で始末書を書いたので」(40代女性/広島県/流通・小売系)
といった声も寄せられた。
※キャリコネニュースでは引き続き冬のボーナスが激減した人や「お酒の失敗エピソード」などのアンケートを実施しています。