トピ主は、「今までの職場100発100中」のため、自分に原因があるのだろうと思いつつ、「頑張れば頑張るほど嫌われ、頑張らなくても嫌われ、もうどうしたら良いかわかりません」と困り果てた様子で訴えた。

新しい職場で3日目までに「好き嫌いが決定している」と決めるのは、あまりにも早くはないだろうか。「大人しくて女性らしいと言われる見た目」「それが人を苛つかせてしまう」という自己分析にも違和感を覚える。実際は「清楚な美人」で、嫉妬されやすいという意味だろうか。なんにしろ、「大人しくて女性らしい」だけでイラつく人は、世の中にさほど多くないだろう。

こうした違和感を抱いた人は多いようで3000を超える意見が飛び交った。「大人しくて女性らしい…」に関しては、「自意識過剰」という声を始め、

「多分こういう事を堂々と書いちゃう様な性格だからだと思う。言葉のチョイスの間違いが相手をイラつかせてる可能性大だな」
「大人しくて女性らしくても上手くやっていける人は世の中たくさんいる。自分のことを意識しすぎなのでは？」

などの分析・指摘が相次いだ。「自分を客観視しているつもりが出来ていない」「的外れな思い込み」という声も。トピ主が「挨拶と仕事の質問以外喋らない」なら、雑談を受け付けない人だと思われた可能性もある。嫌われないように気を使うあまり、距離感がおかしいコミュニケーションになっていることは想像に難くない。

職場の人に好かれてなくても仕事だけ普通に回ってくれればよくない？

他方、「こんなところに気を使うよりも早く仕事覚えて戦力になった方がいいよ」など、ただ「ちゃんと仕事しよう」とのアドバイスも少なくない。

「職場の人に好かれてなくても最悪仕事だけ普通に回ってくれればよくないか？（中略）職場の人間と必要以上の人間関係構築する必要ないわと考えれば気持ちかなり楽になるよ」

という声もあり、筆者も同感だ。職場で一番大事にされやすいのは「仕事ができる人」であり、いくら愛嬌を振りまいてもミスばかりでは良い印象にはならない。トピックには、仕事ができない同僚が嫌われているエピソードを書く人も散見された。「職場の人に期待しすぎ」という声もあるように、職場はお友達をつくる場所ではないという割り切りも必要だ。

最近話題になったビジネス書「科学的な適職　－4021の研究データが導き出す、最高の職業の選び方」（鈴木祐／クロスメディア・パブリッシング）では、

「『その会社で働く人を好きになれそうか？』ぐらいの基準で職場を選ぶのも決して間違いとは言えません」

と説いている。トピ主は自分が気に入ってもらうことばかり考えているようだが、「自分が職場の人間を選ぶ」くらいの気持ちで気楽に構えるというのも一つの方法だろう。