社会問題となっているニート。昨今は“ニート的感性”をもって自身の生き方や働き方を肯定する人も見られるが、まだまだ「ニートだから肩身が狭い」と感じている人も多いだろう。
キャリコネニュース読者の神奈川県50代男性は、30代の時に1年間ニートをしていたと明かす。当時について「貯蓄で生きていた。職安に行き仕事を探していたが、辛かった」と振り返る。
ニートと言うよりも失業期間が長引いたという感じだが、現在は管理・事務職の正社員として働き、年収は400万円。ほかのニート経験者は、どのようにして抜け出したのだろう。
「スーパーで働こうと思ったのも、これなら働けると思ったからです」
東京都20代後半男性は、約2年間ニートとして過ごしていた。その間、「家にずっと引きこもってゲームをしたり、同じニート、無職の集まりに参加したりしていました」と綴る。
「いろんな就活イベントに参加したり、エージェントに相談したりして正社員を目指しましたが、なかなかコレといったものが見つかりませんでした。でも『やってみたいと思うこと』はできました」
現在、「そのためにお金が必要」とスーパーで契約社員として働いている。
「スーパーで働こうと思ったのも、これなら働けると思ったからです。ニート中に自分が働きやすい時間帯、月に必要なお金、通勤が苦にならない程度の距離などを予め考えていたのでそこに合致する求人に申込みました」
現在、男性の年収は250万円。同世代と比較すると高くはないが、仕事があり、給与が得られるようになったこと、なにより自身の目標が見つかったことは大きいだろう。
「社会復帰した際にうまくコミュニケーションが取れているか不安に感じた」
同じく東京都の20代後半の女性は、20代前半のときに半年間ニート状態だった。
「その間は実家で暮らしていました。お昼前に起きて、犬と遊んだり映画を観たりゲームしたりして過ごしていました。家事はすべて母親です」
月に1~2回ほどは学生時代の友人と遊ぶなど、「ニート生活を満喫していました。お小遣いが少なくなってきたら短期間でアルバイトもしたりしました」と明かす。転職活動を始め、1か月ほどで志望企業から志望業種の内定を得た。当時について、
「毎朝起きること、不特定多数の人と話すことが慣れず大変でした。ニートになると、人と会うことや新しい出会いが減る傾向にあるので、社会復帰した際にうまくコミュニケーションが取れているか不安に感じたこともありました」
現在、管理・事務職の正社員で、年収は500万円。女性は”頼れる実家”があったため、ニートでも食や住居に困ることなく過ごすことができていたという。
※キャリコネニュースでは引き続き「ニート経験者」や「仕事バックレた・バックレられたエピソード」などのアンケートを実施しています。