都内の20代男性は、物流業の総合職を2週間で退職した過去がある。労働条件や会長のワンマンぶりに嫌気がさしたからだ。
「上司や先輩がほぼ毎日2~3時間残業していた。そして会長のワンマン気質が強かったため。向こうから電話をかけてきたのに名前を言わず、名前を聞くと怒る、といったことがあった」
男性は現在、サービス業の正社員として働いている。前職をすぐに辞めたことについては「満足」しているという。
「今の職場に入社してから某転職サイトを見た際、前職場に対する悪口がたくさん書かれていた」
都内の40代女性は、建築事務所の事務仕事をわずか4日で退職。ハローワークで見つけた仕事だったが、求人票に書かれている内容と条件が違ったのだ。
「ハローワークの求人票には『分煙と社会保険完備』と書いてあったが、そのどちらも嘘だった」
また実際に入社してみて、社内の異様な空気にも気付いたという。
「社長の機嫌を社員が常に伺い、空気がピリピリしていた。タイムカードがなく、残業や休憩は適当。出勤簿や賃金台帳も存在しなかった」
女性は「我慢していても長く働ける環境ではないと思うので、辞めたのは正解だと思っている」と当時を振り返っている。
「一日数千人が店の前を通るのに、インフルエンザの人間を放り込むのはテロ」
大阪府の30代女性は、過去にアルバイトでダブルワークをしていた。うちの一つのアルバイトがデパ地下でのお弁当販売だったが、女性は職場をたったの1週間で離れている。
「インフルエンザに罹患したのに、出社を強要された」
女性は「入社して2日目に、本社の方が来られて喫茶店に連れていかれたのが印象に残っています」 と振り返る。その職場は離職率が高く、本社も調査のような形で女性に入社した感想などを聞いてきたという。
「その段階では何も文句はなかったので、当たり障りのない会話をしました。ただ、その5日後に高熱が出ました。病院にかかったところインフルエンザと診断されました」
インフルエンザにかかってしまった女性は、すぐにダブルワークのバイト先それぞれに連絡。一方のバイト先は「ゆっくり休んで」と休みを許可してくれたが、その職場の対応は違った。
「『あ、そうなの。でも出社して来てね』と店長。当時は若かったし、判断能力も鈍っていたので『行かなきゃ!』と思い……。雪の中、駅へと徒歩で向かいました。でもバス停付近で動けなくなり、親に頼んで迎えに来てもらいました。その後1週間休んで、辞める旨を伝えました」
デパートのお弁当販売といえば飲食・接客業だ。食品を扱い、たくさんの人が行き交う中で、インフルエンザのスタッフに接客させようとする店長。危機管理や安全意識を疑ってしまう。
女性は当時のことを思い出し「今でも『あり得ない』と言う気持ちです」と語る。
「一日数千人の方が店の前を通るのに、その中にインフルエンザに罹患している人間を放り込むのはテロだと思います。入社時はわかりませんでしたが、今なら何が悪いのかはっきり言えます。あの店長は問題しかない。本社の方に言ってやりたいです」
女性はその後、ダブルワークしていたもう一方の会社で社員登用されたという。お弁当販売職を早々と辞めたのは、良い決断だったと言えるだろう。
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