近年は”成果主義”の機運が高まり、”ゆるい”働き方をすることが難しくなった。そのため、ゆるい職場で働くことに希望する人は増加しているように思える。ガールズちゃんねるに3月23日、「ゆるい職場」というトピックが立った。
現在務めている会社では、利益追求のために無茶な要求をされることも多く、日々厳しいプレッシャーを感じているトピ主。「ゆるい職場に憧れることがあります」と願望を綴り、ゆるい職場の現実や探し方を求めた。(文:石川祐介)
「職場に着いて始業時間後に朝ごはん食べて、ジュース、お菓子食べ放題」
ゆるい職場での過ごし方が散見された。
「仕事も人間関係もあらゆることがゆるかった、業務以外もゆるくて猫何匹も拾ってそのまま飼ったり里親に出したり」
「ゆるい職場で経理事務してる。郵便局行ってくるついでに家寄って洗濯物干したり何でもし放題。暇すぎる時はゲーム(Switch)持ってきてる」
「職場に着いて始業時間後に朝ごはん食べて、ジュース、お菓子食べ放題。休憩は好きな時間にテキトーに。スマホも触り放題。無駄話し放題」
ゆるい職場の現状は、想像以上にはるかにゆるいかもしれない。日本では、過労のために精神病にかかる人や過労死してしまう人が多い中、同じ国の職場の働かせ方とは思えないビジネスライフを送っている人も多いだろう。
また、「個人がやっている飲食店で働いていますが、子どものこととかいろいろと融通をきかせてくれるし、オーナーも奥さんもスタッフも皆がイイ人で、こんな職場は初めてです」と規模の小さい会社が狙い目という声も寄せられた。
規模が大きいことでさまざまな会社と繋がることに加え、動くお金の量も多いため、必然的に責任が重くのしかかる。個人店や中小企業のほうがゆるく働ける可能性が高いのではないか。
男性は残業、女性は定時
一方、ゆるい職場のネガティブな情報も相次いだ。
「ゆるい職場でしか働いたことがない人らは仕事サボるし、めんどくさいこと丸投げしてくるし、『なにこいつら?』と思って辞めた」
ゆるい故に仕事ができない人ばかりが職場に残り、不公平感や不満を抱きやすく、バリバリ働きたい人には向いていない職場と言えそうだ。
さらには「ゆるすぎて有給がありませんでした。勤めて7年経ってやっと就業規則が整備されましたが、整備されただけで結局有給使えません」と働き方だけでなく就業規則もゆるく、社会の常識と社内の常識に乖離したケースもある。
「男性達は朝早出して毎日深夜まで残業してるみたいだけど私達は定時。男女半々の人員だけど女性はみんなこんな感じだし」
また、ゆるい職場のカラクリを話す声も。一部の社員が過剰に働かされ、その恩恵を他の社員が受け取っている職場も存在するため、罪悪感を覚えやすい繊細な人では働き続けることは難しいのかもしれない。
ゆるい職場も良し悪しがあるため、まずは自分の理想の働き方を見つめ直すところから始めてみては。