日本労働調査組合は4月5日、「仕事の退職動機」に関する調査結果を発表した。調査は3月にネット上で実施し、20歳以上の会社員528人から回答を得た。
「退職・転職の意向あり」と答えた人は35.8%だった。仕事を辞めたい理由の1位は「職場の人間関係」「評価・待遇に不満」(各38.6%)。3位以降は「仕事の進行が非合理的」(26.5%)、「他にやりたいことがある」(24.3%)、「仕事の量が多い」(22.2%)までがトップ5入りした。
「10年勤めているのに給与が上がらない」という声も
6位以降は「コロナ対策・環境不安」(20.1%)、「残業が多い」(17.5%)、「通勤・通勤時間」(12.7%)、「有給が取りづらい」(12.2%)、「業務時間外活動が多い」(9.0%)、「職場外の人間関係」(6.9%)などと続いた。
仕事を辞めたくなったエピソードを聞くと、
「上司は効率よくひとつずつ仕事をやれと言うだけで助けてくれない」
「チャットツールを導入したら仕事の依頼が頻繁に来て精神的苦痛を感じるようになった」
など職場の人間関係や仕事の進め方に関するものや、
「10年勤めているのに給与が上がらない」
「最近入社した人と給与が同額なのに長く勤めているだけで責任者扱いされて負担が多い」
など評価・待遇に不満を持つ人からの声が寄せられた。このほか、新型コロナウイルス関連では、
「コロナ感染症の影響により業績が急落して給与が大幅削減された」
「リモートワークになって上司から必要以上にくる連絡がつらい」
「会社のコロナに対する意識の欠如」
など給与や働き方の変化が負担になっているケースが多かった。