また、掃除をするという人も多い。
「掃除、トイレに行く、悩んでるふりをする」
「監視カメラで見られてるから掃除してる(フリしてる)。あといつもは出来ない備品の整理整頓」
何もしていないのに、時給が発生する従業員に腹を立てる雇い主はいた。「何もすることが無いなら仕事を探せ!」と自身が仕事を取ってこられない不甲斐なさを棚上げして、怒りをまき散らすことも珍しくない。掃除をしていれば、仕事をやっている感を演出でき、小言をグチグチ言われずに済む。
「妄想。乙女な妄想だったりファンタジーだったり、ウザイ客をDNA一片も残らず消し去る妄想だったり」
「ネット見たりとかは出来ないのでひたすら妄想してる。昨日は好きな芸能人とコンビニで出会ってから相手の未来を考えて涙をのんで別れるところまで壮大なラブストーリーが出来て満足だった」
仕事中にスマホを触ったり、同僚と話したりといったことが禁止されている職場は多そうだ。このため、妄想を膨らませて自分が主人公のラブストーリーやクレーマーやパワハラ上司を蹂躙するバトルものなど、自分にとって都合の良いストーリーを手掛ける人もいた。
在宅ワーカーは「5分ごとのマウスクリック」でカモフラージュ
「計算機でひたすら1から足し算してた」
「会社ならひたすらエクセルをなんとかしてる。まとめ作ったり色変えたりコピペしては消して」
パソコンや電卓などを活用するのもテクニックの一つと言える。デスクワークの人は机にさまざまな機材があるため、サボっていないように見せるための方法を多く持っているのかもしれない。
「ナースやってる。暇だと眠くなるから空の車椅子を押して病棟内を散歩する。ただ歩いてるだけだと用事押し付けられたり呼び止められるから、車椅子押すのがポイント。ただあんまりやりすぎるとバレて笑われる」
また、看護師からの暇つぶし術も寄せられた。”業務の途中”と思わせることを意識した上で、道具を使うことが大切のようだ。とは言え、何事もほどほどにしないと疑惑の目を向けられるため、ここぞというタイミングに取っておくのが無難だろう。
また、ネットショッピングやNetflix鑑賞を楽しむ在宅ワーカーからは「5分PC放置でteamsのステータスが退席中になっちゃうので、5分ごとのマウスクリックは面倒ですが、かかせません」といった在宅ワーク特有の留意点を示してくれた。在宅ワークの方が暇つぶしは容易そうだが、意外な落とし穴もある。ユニークな暇つぶしが寄せられたが、やはり勤務時間には仕事をしよう。