白血病から復帰した競泳の池江璃花子選手が競泳日本選手権、女子100メートルバタフライで優勝し、東京五輪のメドレーリレーの代表に内定した。優勝直後、「努力は必ず報われる」とコメントし、話題になっている。
白血病からの選手復帰、そして五輪出場権獲得には並々ならぬ努力があったのは確かだろう。ただ、一般的な社会人は「努力は報われる」という言葉についてどう感じているのだろうか。キャリコネニュースに寄せられた声を紹介する。
「効率化と言えば聞こえが良いですが、これらは楽するためのツールです」
ITエンジニアの30代男性は「方向性を定めて間違った努力をしなければ、それは必ず力になる」という。努力は報われると感じているものの、
「がむしゃらに『頑張りました』は努力とは呼ばない。実際に学業では最低値の成績だった私も、ITに絞って効率化をひたすら追い求める努力をしたところ、優秀と言われ平均年収を上回る程になりました」
とコメントしている。正しい方向に努力をすれば、という前提条件が大切のようだ。
一方、企画・マーケティング・経営・管理職の30代男性は、努力は報われないと考えている。その理由が、「仕事でうまく行った際の動機が、だいたい『楽をしたいから』だったからです」と語る。
「顧客管理ツールやMAツールの導入や、コロナになる以前に導入したWEB面談ツールなど……。効率化と言えば聞こえが良いですが、言い方を変えれば、これらは楽するためのツールです」
「上に媚びへつらうしか能の無い人が、出世するのを嫌と言うほど見てきました」
専門職の60代男性も、努力は報われるとは思わない派だ。そう思うのは「仕事でどんなに努力して成果を上げたとしても、結局人事や処遇は上司や経営者の『好き嫌い』で決まってしまう」という経験からだ。
「以前、特許事務所やメーカーに勤務していた時も、自分よりも仕事ができて事務所や会社の業績に貢献していた人たちが、事務所の所長一族や部長以上の幹部に気に入られなかったためにリストラされていました」
一方、「仕事が全然できなくて、上に媚びへつらうしか能の無いヒラメ人間だけが、”上の覚えめでたく”評価され、出世するのを嫌と言うほど見てきました」という。
努力をしても、結局は判断する人に気に入られなければいけないなら、徒労に終わる。そうして努力をする人がいなくなると会社にとっても損失だ。しっかりとした評価制度を設けてるべきだろう。
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