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若手社員の逆ロジハラにウンザリ「エビデンスという言葉を使えば、“頭が良いと思ってもらえる”と考えている人が多すぎ」

以前男性が勤めていた会社は残業をよしとしない社風だったが、ロジハラを受けた日、男性は業務命令により残業していた。

「当時の私は一番若手で、ITに多少詳しかったこともあり、パソコンの設定やトラブル対応の仕事を任せてもらっていました。その日は、パソコンのOSの有効期限が切れるタイミングが迫っていたため、早急に入れ替えするよう命じられたのです。定常業務もあるので、どうしても残業して作業するしかありませんでした」

しかし、周りの目は冷たかった。男性は「何が何でも残業せずに帰っていた隣の部署の人から『残業するなって言われているのに!』とわざわざ大きい声で言われたんです。たしかに業績低下の背景から、残業時間を減らす指示が出ていました。だから正論ですけど……」と憤る。

「やらなくてはいけない緊急の内容だから、何を言われてもやりきるしかない。そう思い、残業時間を過少申告して、黙々と作業しました」

男性が定時退社していれば、パソコンのOS更新ができず、業務に支障が出ていただろう。もちろん、会社側のマネージメントに一番問題があるのだが、男性を一方的に批判することはできないはずだ。

「『エビデンスは何ですか?』と言いたがる人が増えていますね」

都内の30代男性(正社員/年収600万円)は「若手からの”逆ロジハラ”にうんざりさせられています」と明かす。企画職という仕事柄、会議の機会が多い男性。「ロジック立てしたプレゼンや企画に説得力があるのは当然のこと」と前置きしたうえで、

「新しい企画を始めるときの会議で、『それ、ソースは何ですか?』『エビデンスは何ですか?』と言いたがる人が増えていますね。特に、自分を優秀に見せたい若い人に多いように見受けられます」

と辟易する。男性は「まだ統計やデータとして世の中に存在しないことについて、さまざまな立場の人の考察を聞くために行っている会議です。既存の統計があるなら、わざわざ会議なんて開かず、インターネットで調べて終わりですよ」といい、

「何でもかんでも、ソース、エビデンスという言葉を使えば、『頭が良いと思ってもらえる』と考えている人が多いですね(苦笑)」

と”逆ロジハラ”を働く若手の心理を見透かした。単なる「正論っぽい」発言はロジックとして成立しない。もはや”ロジハラ”ですらない”迷言”といえるかもしれない。

※キャリコネニュースでは引き続き
ロジハラ被害談のほか「電話対応が苦手な人、苦手だった人」「努力は必ず報われる」?などのアンケートを募集しています。

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