都内の40代女性はマスコミ関係の営業職として働いていたが、コロナをきっかけに退職を決めた。
「今回のコロナで、時短勤務の経理事務の方が退職。紅一点の営業担当である私は、本社に異動し営業と事務を兼任するよう打診された。15年いる場所を離れて新生活を送る不安もあるが、退職することにした」
15年間ずっと営業職だった女性。慣れない仕事を兼務するより、自分に合う職場を新たに探そうと決意したようだ。
IT関連職で働く都内の40代女性は、リモートワークに関する会社の対応や上司のITリテラシーの低さに幻滅。退職した。
「リモートワークが100%できる職種にもかかわらず、『リモートワークができない職種の人もいるから』とのことで、全員が半分以上の出社を義務付けられています」
不要不急の外出を控えるため、リモートワークできる人は実施すべきだろうが、この会社では「リモートワークできない人」に合わせているようだ。
「上司、幹部のITリテラシーも低い。今後大きく変わる世の中に、遅れをとることが容易に予測できました。新型コロナウイルスだけでなく、大規模災害などに対する防災意識も低い。危機意識が低いので、自分の身を守るために退職しました」
一事が万事だ。早々と会社を抜けた女性の決断は間違っていないだろう。
出社組の社員から社内用携帯電話を取り上げ、在宅のパート社員へ貸与
都内の30代男性は、事務・管理職の仕事を退職した。コロナ対応時における”上司の謎行動”が原因だ。
「上層部は『リモートワークをしなさい』と言っていたが、管理職がなかなか決断しなかった。緊急事態宣言が発令されても、なぜか上司は『リモートワークにする人と出社させる人』を選別しだした」
全員がリモートワークできないなか、男性も「出社組」に。さらに男性から社内用携帯電話を取り上げ、パート社員に貸与したのだ。その理由は「パート社員には子どもがいて出社が不可能だから」。
男性は「携帯電話を第三者に貸すなんて常識的にあり得ない」と振り返る。会社にも抗議したが、納得のできる返信はもらえなかった。
「メールには『急にコロナ禍の状態となったため、業務が多い方に一旦貸してください。パート社員には子どもがおり、無理にでもリモートワークが必要なためです。コロナが収まれば、またお持ちいただく予定です』とありました」
男性にも仕事があるので、携帯電話は必要だ。リモートワークになったパート社員には、会社から別の携帯電話を支給すればいい話に思える。
「携帯電話貸与の際の誓約書には『第三者に貸与しない』とあるのに。具体的理由も言わず、私にだけ出社を強要するのも納得できませんでした。することといったら、Excelでの担当業務一覧表の改訂ぐらい。自宅でもできる作業です」
男性はこの会社を退職後、新しい会社に転職し働いている。
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