「おにぎりを1万円で売る方法を答えよ」 採用面接での奇問にどう答えればいい??
新卒採用の面接では、学生の思考力を見るために突飛な質問をすることがある。その最たる例が「〇〇を1万円で売るにはどうすればいいですか?」というものだろう。
〇〇に入るのは、ボールペンだったり1杯の水道水だったりと様々だが、2ちゃんねるに5月23日に登場したスレッドでは「普通のおにぎり1個」をいかにして1万円で売るか、というテーマで議論が行われている。
「アイドルに握らせる」「インフレにする」などアイデア多数
まず出てくるのが、おにぎりに付加価値をつけて特定の層に売る、という作戦だ。
「アイドルに握らせて、ファンに売りつける」
という回答は、もはやこの手の質問では定番。ほかにも「高級食材を使う」「おにぎりに嵐のライブチケットをつける」といった回答がある。
ただ、アイドルに握らせたり高級食材を使ったりすれば、「それはもう『普通のおにぎり』と呼べないのでは」という指摘も。そこで次に出てくるのが、需要が極めて高い状況を作って売る、という回答だ。
ネットには、「食料の尽きた山小屋で売ります」「一万払ってでも、お腹がすきすぎてとにかく食べたい状況をつくる」といった意見が出る。生死を分けるような極限状態では、背に腹は代えられない。ただのおにぎりでも1万円で売れる、というわけだ。
より大きな観点から経済にアプローチする作戦もあった。「周りのおにぎりを全部買い占めて、おにぎりの価値を上げる」というアイデアのほか、「インフレにして1万円の価値を落とす」という回答も。ここまで行くともう日銀レベルだ。
「10万円の文字を横線で消して90%OFFのロゴをドーンとつける」というアイデアも。詐欺まがいであるが、何とかして売り上げを生んでくれる人材なら、会社はノドから手が出るほど欲しいのではないだろうか。
「チーズバーガーにチーズがない理由」の正解は
こうした質問は「学生の思考力と経済感覚を試す」という意図がありそうではあるが、一方で意図のつかみにくい禅問答のような質問をされることもある。2ちゃんねるには面接で「チーズバーガーにチーズがのってませんでした。その理由を答えなさい」と質問された、という話もあった。
スレ主は「チーズは挟むものであって、のせるものではない」などと回答したが、「だめだった」と書いている。ネットでは「今日のチーズはノリが悪かったんです。で座布団1枚もらってかえればおk」というもののほか、
「チーズバーガーのチーズ抜きを頼んだから」
「チーズインハンバーグだったから」
「オーダーミス、もしくはスタッフが入れるのを忘れた」
という現実的な回答もある。しかし、果たしてどれが正解なのかは不明だ。
こうした謎掛け系の質問には、ネットで批判も多い。グーグルやマイクロソフトなど有名グローバル企業はユニークな質問でも知られるが、会社のレベルも違うので日本企業が表面的なマネをしても無意味というのだ。「こういう意図の見えない質問するクズ本当にウザい」と批判する書き込みも出ていた。
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