当時、男性は社内製品の不具合対応のため性能試験をしていた。開発員として働き「来る日も来る日も条件別の試験を重ね仕事をこなしていた」という。
そんなある日、「試験内容を見ていた上司」に、こんな言葉を投げかけられた。
「試験結果報告後に『しんどいふりするなよ』と煽られました。試験内容は力仕事が必要だったので、手に豆を作りながら何度も何度も試験していたのに、自分はやってないからか他人事な言い方で」
「苦労してきた自分は何なのか分からなくなり、自暴自棄に陥り退職しました。もちろん『退職願届』ではなく、『退職届』で」
身を粉にして働く男性にとって、上司の言葉は男性のモチベーションを破壊するものだった。男性は
「これ以上あの会社にいたら、この世の終わりさえ感じるくらいでした」
と綴っている。肉体的にも精神的にもボロボロになってまでその職場にしがみつく必要はないだろう。