現在は研究開発職で働いているという女性は、かつて教員の仕事に就いていた。しかし人間関係が原因で職場を去ったという。
「希望をもって教員になったが、半年で休職した。明らかにバカにした口調で、『こんな資料で授業ができると思っていたなんて、感心していたよ』、『あなたの今まで学んできたことや経験してきたことが正しいと思っているなら、その思考が間違っている』などと、ことあるごとに否定され続け、心も体も病んでしまった」
職場には、女性の能力やこれまでの経験さえも否定する同僚たちがいた。そこにはさらに、やっかいな「派閥」が存在したという。
「毎度、集団対個人のようになるため、吊るし上げられて集団リンチのような会議。派閥に属さないと束になって叩き潰すなんて、あの人たちには当たり前らしい」
と女性は苦々しげに振り返る。
お気に入りと区別する上司「あなたと違って、この子は優秀なの」
派閥の中でも、「気に入られる人」と「そうでない人」が出てくるが、女性は後者だった。
「その派閥全体で可愛がっている、私より目下の教員の事を『あなたと違って、この子は優秀なの』と、私とその教員の間に手で線引きして引き寄せて見せ、人を区別する上司」
こうした状況が続き、女性は半年で休職。「1度は復帰を試みた」が、「このような環境にいたら頭がおかしくなる」と思い退職を決めたという。