当然、人手が足りず「16時終了が20時でも終わらない事態になった。しかもサービス残業」というから4時間も無賃金労働を強いられたことになる。
男性が上司に「無理だ」と訴えると、「次の日からは担当の部屋を半分ずつ(清掃)でいい」と指示を受けたそうだ。
「今日ここを清掃したら、隣りの部屋は明日やるみたいな感じ。それなら楽だなあ、と思ってたら病院側が激怒」
病院の了承を得ていなかったのだろう。その後「現場の人間が怒られる」という、さらなる理不尽が待ち受けていた。
しかも被害者は現場の清掃員たちだけではなかった。現場責任者として毎朝5時から18時まで作業していた上司が、あるとき「倒れて現場の病院に入院」という事態に。しかし、上司は完全に会社の奴隷と化していた。
「金曜から日曜まで入院して、次の月曜日また朝5時から勤務する上司。ニコニコして清掃する上司の姿を見て、退職を決めました。5か月勤務でした」
「ちなみに介護施設の交通費は、そこ担当の別の上司からいただきましたが明細がなく、おそらくその方の自腹」
会社が負担すべき経費を従業員が負担するなど、あってはならないことである。男性は、
「辞めるときも退職届を持って行ったら、事務が『専用の書類がある』と。改めて退職届用紙に記入しましたが、その文面に『二度と貴社に戻りません』という文言があり、笑ってしまいました」
と綴った。そのような文言がなくても、一度辞めた人はもう二度と戻っては来ないだろう。
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