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「源泉徴収票も送られてこなかった」挨拶は無視、いじめが横行するクリニックを2年で辞めた看護師

画像はイメージ

少人数の職場は人間関係が悪いと逃げ場がない。

「2年。すぐにではないですが、我慢して我慢して辞めました」

と綴るのは看護師をしている30代前半の女性(福岡県/年収100万円)。どのような職場だったのだろうか。(文:林加奈)

女性が勤務していたのは個人経営の小さなクリニックだった。「医師1人。事務1人、看護師常勤1人、パート3人。転勤したばかりで小さな子どもがいましたが、働きたく就活」した。そのクリニックでの出来事をこう振り返る。

保育園から呼び出されると「困ります」と一言

「面接時、『親も遠方なため急な保育園の呼び出しやお休みがあるかもしれないので、その時は対応させてほしい。それ以外だったら何でもします』と話し、了承が得られたので働きましたが、実際保育園から呼び出されると『困ります』と一言だけ。こちらもできる手段を取った上で、早退や休みの連絡をしているにもかかわらずです」

また、職場の人間関係も良くなかったという。

「お局事務は40代で今でいう『マウント女子』。ひたすら自分の武勇伝や自慢話をしていて何度同じ話を聞かされたか……。最初は合わせていましたが、あまりに同じ話をしてくるので次第に適当に反応してたらそれが気に食わなかったらしく、無視が始まりました。こちらが挨拶しても無視、私がいるのに気づいているのに『◯◯さんおはよー』と常勤看護師と2人で話を咲かせ、私は視界にすら入っていませんよという感じで話すので、私も話に入らずにいました」

あからさまな無視を決め込んでいるそのお局も大人げない。

無視してきたお局が「私、何かしましたか?みんな〇〇さんに気を遣ってますよ」

無視されて孤立した女性は、ある日、2人きりになったタイミングでお局事務から声をかけられた。

「『私、何かしましたか?みんな〇〇さんに気を遣ってますよ』と。いやいや、嫌がらせしておいて。気を遣ってきたのは私です。そのときは『別に何もしてませんよ』と言いましたが、辞めるまでに4回くらい言われましたね。しかも決まって2人になったときに。辞めさせたくて仕方がないのが伝わってきました」

また、女性の職場には当時、妊活していた同僚もいたというが、

「常勤看護師と事務で馬鹿にしていました。人として信じられませんでした。ただそういう時だけ『どう思いますか?』と険悪なムードの私に同意を求めてきましたが、話に乗ることは絶対になかったです。結局、新しいスタッフを巻き込んで私を孤立させてきて、お決まりの『みんな◯◯さんに気を遣ってますよ、ほんとに』と鼻で笑ってきたので辞めました。源泉徴収票も送られてこなかったので、税務署に電話も掛けました」

ドロドロとした人間関係が渦巻く職場だった。退職した後は、施設で看護師として働いている女性。

「スタッフみんなとにかく優しい。子どもも少し大きくなったので病気もしなくなりましたが、園行事で急な休みや時間調整が必要な時も快諾してくれます。そのかわり、看護師以外の仕事も積極的にしてます。給料的にも条件的にも、断然今の方がいいのでもっと早く辞めておけばと後悔です」

と、回答を締めくくっていた。

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