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「私には告知よりもキツい言葉でした」乳がんにかかった女性が職場に術後の報告をしたら……

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病気で会社を長期間休まざるを得ないとき、上司や同僚らに「困った時はお互い様」と言ってもらえたら、どんなに気が楽になるだろう。しかし今はどこも余裕がなく、そんな職場は珍しいのかもしれない。千葉県に住む40代後半の女性(サービス・販売・外食/年収150万円)は、

「4月に左胸にしこりを見つけました。色々な検査の結果、乳がんと診断されました」

と明かす。心身ともにつらい中、その「告知よりもキツい言葉」を職場で言われたという。(文:真鍋リイサ)

上司「マージーーかーーよーー!俺またフル勤続くのかよー!はぁーーー!」

「7月中旬に手術が決まり上司には『手術の後は放射線治療があり、復帰できる日はまだハッキリと言えません。申し訳ございません。3か月間はお休みを頂きます』と話しました。その時、上司は『分かりました。ゆっくり休んでください』と言っていたのですが……」

がんを完治させるためには、手術だけでなく放射線治療なども併用して行うことが多い。放射線治療は長い時間を要する治療で、皮膚のかゆみや食欲不振などの副作用に悩まされることもある。

「無事、手術が終わり8月中旬頃に『ご迷惑おかけしています。まだ放射線治療が始まる日が分かりません。なので復帰はいつできるか全然分からなくて、すみません』と現状を報告しに行くと」

女性は衝撃の言葉を上司から言われた。

「『マージーーかーーよーー!俺またフル勤続くのかよー!はぁーーー!マジかーー!マジかーー!』と目の前で10分間言われ続け」

部下の体調を労わることをせず、自分の仕事の大変さを訴えた上司。肉体的にも精神的にもつらいのは女性の方である。

「病院で放射線治療の開始日を話している時に涙が止まらなくて。 ただでさえ大きな不安を抱えているのに、思いやりなど一切ない言葉と態度に悔しさと驚きで、つらくて」

結局、女性はこの上司の圧に負けて「8月下旬までフルタイムで働き、その後、2時まで勤務してそのまま放射線治療に向かう」という働き方を1か月も続けたという。術後まもない体には相当の重労働であっただろう。案の定、「術後無理をした為、未だに傷口が痛みます」とこぼす。

「その上司のまた上司に相談したのですが、何も変わらない職場。ハッキリ言って、私には告知よりもキツい言葉でした」

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