女性は「正社員雇用で、8時から17時までという条件」で入社した。ところが、
「初出勤前日に『明日6時に来れますか?』と電話がかかってきた。その後、午後7時まで勤務。他の社員が『今日は初日なので、もう帰らせてあげてください』と工場長に言うと『何時間後に出てこれる?』と聞かれました。家に帰り、即行『退職します』と電話を入れた」
勤務初日から早出と残業を強要された女性。「何時間後に出てこれる?」という工場長の質問にも驚かされる。よほど人手が足りないのだろうが、求人情報に書かれていた勤務時間とは大きくかけ離れている以上、退職はやむを得ないだろう。女性は1日分の給与をもらって退職したが、今でも気がかりなことがあるという。
「私を帰らせてくれた社員の人が帰り際に『あなたが辞めると自分が休みを取れなくなるから、お願いだから辞めないでほしい』と言っていた。私は辞めて後悔はまったくないが、あの社員の人がどうなったのかは気の毒で気になる。でも、もうきっと彼も辞めたとは思いますが……」
女性は退職に後悔はないものの、1日だけ一緒に働いた社員を気遣った。その社員が会社を辞めていることを切に願いたい。
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