令和になりセクハラやパワハラはだいぶ減ったと思いたいが、少し前までは昭和の名残りでずいぶんと際どいものもあったようだ。
「代理店の役員からのお尻を触られるを超えてセクハラは日常茶飯事。挙句には代理店の役員の一人から自宅を特定され、待ち伏せされた」
愛知県在住の40代後半の女性(事務・管理/年収500万円)は、「社会人になって絶望したこと」として、新卒で入社した企業で受けたセクハラとパワハラの実態を赤裸々に明かした。
女の先輩に「社会人ならそれをかわすことも仕事のひとつよ」と諭され
自宅を特定された理由について、女性は、
「その当時は社員名簿が毎年制作されており個人情報が粗末に扱われていたため、上司が当該の代理店に渡していました」
と説明する。年賀状やお中元、お歳暮を送る際には役に立ったかもしれない。社員名簿を共有していた時代だったとはいえ、言うまでもなく待ち伏せはやってはならないこと。女性は、「いわゆるストーカー行為だった」ため上司に相談したが、取り合ってもらなかった。そこで同性の先輩に相談したが……
「『社会人ならそれをかわすことも仕事のひとつよ』と諭される始末。信用していた人からのその反応で絶望しかないですよ」
そこで女性は警察に通報し、被害届を出したそうだ。これは「1990年代後半のお話」だとし、
「当方も年を重ねある程度、保身の術は身に着けたと思いますがそのころに比べて今はいい時代になったと思います」
と結んだ。お尻を触られても咎められず、ストーカー行為も野放しでは、働くどころではなかっただろう。しかし、ここまであからさまではないが、セクハラに悩む人は今でも少なくない。一体いつになったら、みんなが安心して働けるようになるのだろうか。
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