非正規社員によって支えられている職場は多い。しかし派遣社員たちは、悲鳴をあげている。
派遣社員として働く、三重県の40代後半の女性(年収250万円)は、自身の業務についてこう書いている。(文:長田コウ)
「結局派遣社員って、雑用や社員がするのは面倒なことをやるって感じ。庶務的なことといえば縁の下の力持ちと聞こえはいいけど…」
「そこから派遣がやるの?って感じ」
「任されてる」というよりも、都合よくつかわれていると思うのだろう。女性は、限界を感じているようだ。
「社員の方にお願いしても個性の強すぎる人が多い課だけに言っても意味ないし上司から伝えて欲しいことも多いのに言ってくれない」
仕事の配分を決めるのは、社員のため、「その人の気分しだい」で負担は変わってくるそう。たとえば、こんな日もあったようだ。
「他部署から依頼されて備品一つを取りに4階から違う棟の1階へ取りに行くことも何回もあったり、ゴミの分別間違いがあればゴミ捨て場に行って中身を出さなくてはいけない」
あれこれと仕事を頼んでくるわりに、「ベースとなるものができてない」ため、やりずらさを感じているようだ。こんな現状に対し、女性は怒りを露わにした。
「そこから派遣がやるの?って感じ。反発すればいらないって言われるだけだし」
さらに、女性は給料についても嘆いている。
「国は社員の給与をあげるように会社に言うけど、派遣社員にはそれが届かない。社員は昇給が万単位であがるのに、派遣社員は時給があがるかどうか。年収があがるにも限度がある。いきなり辞めてやりたい」
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