「時給は850円で、午前8時半から午後3時、昼休憩が1時間のパート」として雇われた女性。工場のトイレを使うよう言われていたが、あるとき、やむを得ず「事務所のトイレ」を使ってしまった。
「遅刻寸前で、どうしても我慢できず、事務所のトイレを使ったところ『誰が使ってるんだよ!』と言う男性社員の声がして、びっくりしました」
ちなみに事務所のトイレは男女共用だったという。数少ないトイレを先に使われたことへの怒りなのか、工場の作業員が入っている疑いに激怒していたのかは不明だが、トイレ中にそんな声が外から聞こえたら恐怖でしかない。突然の怒声におびえた女性は、その「男性社員が居なくなってからこっそりトイレを出た」そうだ。
ただ、このトイレ使用に関しては不可解な面があった。
「私の後に3人ほど女性のパートさんが入ってきたのですが、一か月経っても、仲良く事務所のトイレを使っていることに、何で?と思いました」
つまりそこまで厳密なルールでもなかったのだろう。偶然とはいえ1人だけ怒られた女性が納得いくはずもない。実は工場では一部の原材料や賞味期限の偽装が行なわれていたことも明かし、
「エ!?これいいの?と思いましたが、まわりが当たり前にやっているので、やらないわけにもいかず、本当に嫌でした」
と苦い記憶を打ち明ける。こうしたこともあり、その後半年も経たずに辞めたそうで、ダメージは相当なものだったようだ。
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