実際に「帰った」経験談を書く人も目立った。「バイトの時は本当に帰ったことある笑」「部活でも補習のときも帰れと言われて帰ったことある」という人も。中にはこんなピソードもあった。
「本当に辞めようと悩んでる時に言われて、ちょうどいいと思ってそのままロッカーを片付けて帰りました」
「上司にパワハラ受けていたおじさん新人社員が怒鳴られていて『会社のために死ぬ覚悟はないやつは帰れ!』と言われていたから、『私は会社のために死ぬ覚悟がないやつだから帰ります。』と言って帰った」
その後ほかの社員も数人一緒に帰ったそうだ。今どきこんなパワハラ過ぎる発言をする上司などいないだろうが、いたとすれば時代錯誤も甚だしい。指導のつもりかもしれないが、こんな上司のもとで能力が伸ばせるとは思えない。またもっと酷いこんなエピソードもあった。
「転職する前の会社で体調悪くても休めなくて出てこい!と怒鳴られ渋々出社したものの全然頭回らなくて会議中もぼーっとしてた。やる気ないなら帰れ!と言われたから無言でそのまま帰った。で、病院行ったら肺炎で入院」
退院後は謝罪もせず、すぐに退職届を上司のデスクに置いて辞めたという。無理な出社強要が体調に与えた悪影響は計り知れない。その後は社員が相次いで辞め、会社は倒産したと書いている。
「そんな茶番劇につきあってられん!」
一方、トピックには「本当に帰ると怒られるよね?」とか、「帰らなかった。先生が終わるのを待って謝りに行った」など、意図を察してことを荒立てなかった人もチラホラ。良し悪しは別として、一定の効果があるため「帰れ」攻撃が有効と考える指導者はいるのだろう。しかし
「言った奴はソレ望んでんだろうけど、そんな茶番劇につきあってられん!」
というコメントもあり、筆者も同感だ。思うに、今どきそんなことを生徒や若い社員に言ったら本当に帰ってしまうし、「叱り方が古くてへたくそ過ぎる指導者」のレッテルを貼られてしまうかもしれないので気をつけたほうがいい。