Excelは自動計算したりグラフを作成したり、デスクワークをする人にとってはとても便利なツールだが、それが「信用できない」と言う人がいるらしい。
三重県の50代女性(事務・管理/年収100万円)は、とある中小企業の経理課に派遣社員として勤務したことがある。そこでExcelの使用に難儀していたという。いったい何があったのだろう。(文:林加奈)
「数式が狂ってないかどうかだけチェックすれば済むだけでは?」
女性は経理課に配属されたのだからExcelを使いこなすスキルがあるはずだ。しかし、その職場では
「仕訳データの合計金額を出すExcelの資料があるのに、その資料に入力したデータを手作業で再度消し込みをする謎ルールがあった」
という。Excelの自動計算をわざわざ手作業で検算し、入力し直していたのだろうか。そんな無意味なことをするのには理由があった。
「以前、Excelの合計欄の数式が狂っていて、社長が『Excelは信用できない』と言い始めたのがきっかけと説明されたが、数式が狂ってないかどうかだけチェックすれば済むだけでは?手作業でするならExcelを使う意味がわからないと思った」
「豚に真珠」「猫に小判」とは、まさにこのことだろう。他にも
「無駄な作業が多いのが原因とわかっているのに、やたら『タイパ、タイパ』と騒いでいる社員ばかりで、ダメな会社だなと思った」
と、矛盾した社員の発言に呆れたようだ。現在は損保の支社で庶務業務をしているそうで、難なくExcelを使えていることだろう。
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